Friday, February 22, 2008

Grace Under Pressure

天王山のテキサスでの討論会。ヒラリーが骨のあるところを見せました。
やはり「政治家」なんていうのは信念が無きゃやってられないシノギですな。

どこかの国の二世・三世議員にヒラリーの爪のあかを飲ませてあげたい。

Wednesday, February 20, 2008

Derrick Rules!

The Economist紙のコラム、Lexingtonが今週とりあげたテーマは「アメリカにおける中道」の復活。

クリントン・ブッシュの16年間で二極化したと思われたアメリカの政治シーンに、異変が起きている。

共和党内で異端視されていたマケインが予備選を制し、民主党側では究極の政治プロとみなされているヒラリーが超党派の支持をうけて追い風に乗るオバマに苦戦している。

このコラム、筆者がYouTubeでみた印象深いビデオの話から始まっている。ロスの討論会会場の外にいたオバマ支持者の青年。みた目は今どきの若者風なのだが、その発言がとてもしっかりしているのだ。

こちらがそのビデオ。

一躍有名になってしまったこのDerrick Ashong君。実はつい最近アメリカ国籍を取得した移民であること。そしてクーデター続きの生まれたアフリカの祖国ではできなかった選挙への参加ができる喜び、そしてオバマ候補への期待をこちらのプライヴェートのビデオで熱く語ってくれています。

アメリカもまだまだ捨てたもんじゃない...という気にさせてくれますね。

Tuesday, February 19, 2008

Ken Burns

マックのiMovieにはKen Burns Effectという機能がついています。早い話が、ビデオ画面で静止画をパンする機能です。

ま、百聞は一見に如かずですので...こんな感じです。
この機能の名付け親的存在が、アメリカのドキュメンタリー映画作家のケン・バーンズさん。

現在もバリバリ現役です。

1990年にリリースされたアメリカ南北戦争のドキュメンタリー、「The Civil War」は放映時の視聴者4000万人だったとか。

その後「Baseball」(1994)「Jazz」(2001)などのドキュメンタリー映画を発表。そして昨年、第二次世界大戦に取材した「The War」がアメリカの公共テレビ・チャンネルで公開された。

日本ではマイケル・ムーアなんかがもてはやされているけれど、アメリカの主流はこのバーンズさんみたいな人が代表しているような気がする。

時事問題系ブラック・ユーモアのコメディアン、ビル・マーの番組に出演したバーンズさん。

しかしまぁ...このドキュメンタリーの制作動機が、アメリカの高校生の過半数が、

「第二次世界大戦でアメリカは同盟国ドイツと共にソ連を相手に戦った...」

と信じているという統計結果をみたからだというのは...アメリカ...大丈夫か...?

そんなバーンズさんの出世作、「The Civil War」から...このクリップをどうぞ...
このアメリカの歴史上、神聖とさえもいえる「The Battle Hymn of the Republic」に「ゴンベェさんの赤ちゃんが風邪引いた...」だとか「新宿西口駅の前...」なんて歌詞をつけちゃっていいんだろうか...。

ちなみにバーンズさん、「The War」で有名な日系アメリカ人による442連隊戦闘団を取り上げておきながら、ヒスパニック系の兵士を取り上げていないと文句言われていじめられたとか。

Monday, February 18, 2008

Gaby!

Pépé le Moko

日本語の題名は「望郷」。

昔も昔、大昔、1937年のフランス映画です。

なんか小さい頃、NHKかなんかの名画劇場みたいな番組で、ボーッと眺めていたのを鮮明に覚えています。

映画の最初からズーッと強面で通してきたジャン・ギャバン演ずるところの仏領アルジェリアのカスバに身を隠しているヤクザ「ペペ」が、ラストでついにお縄にかかり、今まさにフランスへ向けて出港する船の甲板に恋人の姿をみつけて、泣き叫ぶように、

「ギャビー...!!!」

と呼ぶのだが、船の汽笛にかき消されて聞こえない...それこそ、船はゆくゆく煙は残る...を地でいくようなエンディング。

なんかエラク印象に残っております。

多分あの一回しかみたこと無いのに、いまでも鉄格子から顔を突き出して叫ぶ若き日のギャバンの顔が記憶に焼き付いている。

ギャバン...いい役者だよな〜。

私もこんなオヤジを目指してみたい...

こちらはギャバンの十八番、メグレ警視。


Mokoとはマルセイユ人のことを指す俗語だそうだ。以前ご紹介の「Borsalino」もマルセイユのヤクザのお話。フランスではヤクザの本場はマルセイユと相場が決まっているのだろうか。

それにしても「望郷」の雰囲気はそのまま「カサブランカ」のそれだな...。

ちなみにこれはここ数十年間の疑問なんだが、あのよくラーメン屋においてあるコショウの「ギャバン」...綴りはGabanだけど...なんか関係あるのか知らん...と思い、この際ついでにウィキペディアで調べてみたら...なんとジャスダック上場の株式会社ギャバンというのがあるらしい(JASDAQ2817)。味の素グループの一員でハウス食品と業務提携...なんじゃそりゃ...節操のない経営だね...と素人考えで思ってしまったたが、よく読んでみると、いままで業務用スパイスに特化していたのを、年前からハウス食品を通じて一般家庭用マーケットにも乗り出す...という形らしい。道理でいつもラーメン屋とかプロのお店でしか見かけなかったわけだ。

会社のサイトも発見。

でもなぜコショウが「ギャバン」なのかは未だに不明。

Sunday, February 17, 2008

Crocodile Dandy

うちのセガレ、最近は以前にもまして言うことをきかなくなってきたし、口答えをするようにもなってきた。

いわゆる自我の目覚めってやつですか?

やたらめったら動き回り、あちこちケガするようにもなり、特に膝下はアザ、擦り傷、かさぶただらけ。

そこでこのコワ〜イ、ナショナル・ジオグラフィックのビデオを見せてあげた。



パプア・ニューギニアの皆さんの成人儀式。カミソリで体に無数の傷をつけ、その傷あとがワニの皮膚のようになるという。

メチャクチャ痛そうです。入れ墨どころの話じゃありません。

夜、寝る前にこれをみさせられたセガレはさすがに顔面蒼白。

「お父さんの言うこときかないとクロコダイル・マンがやってくるぞ〜。身体中ワニみたいになっちゃうぞ〜。」

イケナイ父親でしょうか。

Saturday, February 16, 2008

Rupert Bear Is Flexing His Muscle

こんな記事が読売にのっていた。

ヒラリー選対本部の内紛暴露記事???

アメリカのお堅いビジネス紙で?

ウォール・ストリート・ジャーナルといえば、つい最近ルパート・マードックのニューズ・コープに買収されたばかり。

トニー・ブレア政権誕生の際も、傘下のタイムズ紙とサン紙から援護射撃をして、発言力を強めたルパートさん。(だからイギリスはイラク戦争の先棒を担がされたのだという声しきり。)

今回の大統領選挙にも、もちろん積極的に関わってくるのでしょうな。

この記事は小手調べにヒラリーを突っついて、オバマに恩を売るような感じなんでしょうか。

マードック氏の人となりに関しては、いろいろ言われていますが、私としては以前ご紹介したCNN創設者、テッド・ターナーさんがインタビューでいっていたあたりがいちばん正鵠をついているのではないかと思っています。

「アイツは怖いよ。金と権力にしか興味が無いんだ。チャリティーに寄付したなんて話きかないし、こんなインタビューに出てきたこともないだろう。」

たしかに人からよく思われたい、好かれたい、愛されたいという気持ちが無い、もしくは薄い人は怖いです。

30年以上も添い続けてきて、3人も子供を授かった奥さんが、

「そろそろ、ゆっくりしましょうよ...」

と言ったら、自分のライフスタイルを変えるかわりに、奥さんを変えちゃった人ですからな。あな恐ろし。

私にはとてもできない芸当です。

Friday, February 15, 2008

Willie Brown On Obama and The Kennedys

サン・フランシスコの名物市長だったウィリー・ブラウンのインタビュー。


「オバマはジャックとボビー、両方のケネディ兄弟を彷彿させる...そういえば(ジョン・ケネディの側近だった)テッド・ソレンセンがオバマのスピーチ・ライターしているんだよね。(笑)」

...なるほどね。

お願いだからオバマ。死なないでくれ...。

Tuesday, February 12, 2008

Information Control

突然大きく報道されている東京足立区の一家心中事件。

こりゃ、どうみても沖縄で起きた米海兵隊兵士による女子中学生強姦事件の報道から愚民の注意をそらすために仕組まれた政府による情報操作でしょう。

役立たずの日本のメディアにとっても沖縄の事件より、都内の事件の方が取材しやすいからいい具合。

外務省が米大使館に再発防止を申し入れたって言うが、どうやって再発を防止できるのか、申し入れられた方も困っちゃうだろうね。まぁもっとも外務省の「仕事しています」というジェスチャー・ゲームにつきあわされているだけなんだから、どうでもいい話なんだろうけれど。

岸田沖縄担当大臣の「憤りを覚える...関係各官庁は連絡を密にして...」というトンチンカンなコメントにも失笑した。「憤り」は当然でも、結果としての行動が電話、メール、ファックス...っていうことなんでしょうか。

せっかく多額の政府予算を費やして裁判員制度を導入するのだから、「日本の司法制度のレベルが低い」というアメリカ側の理由はもう通らないという論法で、治外法権を認めない方向に日米安保協定の再交渉できないものかね。

まぁ裁判制度だけじゃなくて、警察・検察の捜査手法のレベルアップも求められているのだから前途多難。

事情聴取の録音・録画の義務づけ。これは先進国ではもうグローバル・スタンダード。(試験の為とはいえ、多分その後の人生で全く縁の無いPolice and Criminal Evidence Act(略してPACE)を丸覚えさせられた恨みは...。)

こうした自らの改革、改善を拒み続けている日本の司直(ひいては役人全般)の抵抗が、この国辱の底辺にあることを自覚しなければならない。

Thursday, February 07, 2008

Yellow Men Can't Sing

旧正月休みの初日、ネットを眺めていて、なんか...すごいもんを発見してしまった...





The World Is Flat...

ご本人のブログはこちら

Wednesday, February 06, 2008

Death On The Nile

以前のブログでお話した「ナイル殺人事件」のラストシーン。

第二次世界大戦中は中佐と二等兵の関係だったデヴィッド・ニーヴンとピーター・ユスティノフ。いい味だしてます。