鳩山さん曰く「ゆがめられた」ニューヨークタイムズ寄稿記事の問題が示すところは、結局いかに日本の政治家が自分の発言というものをいいかげんにとらえているかということの証左でしょう。
どうやら自分の事務所か民主党の事務局が英訳したものを、そのままニューヨークタイムズに丸投げしてしまったモノらしい。批判が湧き出たところで、「本意ではない」だの「ゆがめられた」だの言ってみたところで、「あぁそうですか」で済ませられるものではないだろう。
いつもズブズブの関係にある永田町記者団とのいいかげんなやりとりを、そのまま一国の宰相としてのメディア対応に適応されては困るという事だ。
その内容も対応もいいかげんな鳩さんに比べて、今度の米エミー賞候補になっている中国総理、温家宝さんのこのインタビューを観てほしい。政治家の発言とはかくあるべきなのだ。特にインタビュアーであるザカリアさんの「技あり」ともいえる天安門事件に関する質問に、慎重に言葉を選んで答える場面は...もう役者がちがうとしか言いようがない。