亡くなってしまわれた。まだ還暦前だ。
江川氏がキャスターをつとめる追悼番組のクリップを見ていて、いちばん思ったのは、男の生き様を美しくすることの難しさ。1979年、江川巨人入団のひきかえに阪神にトレードされた時の、
「(阪神での)仕事で判断していただきたい。同情は買いたくありません。」
と断言し、言葉通り自己最多の22勝をあげたこと。
妙な芸能人もどきになる元プロ野球選手が多いなか、引退後は常に後進の指導に軸足をおかれてこれにあたってこられたこと。日本ハムの1軍コーチに昇進したばかり。指導者としてのこれからの活躍をぜひともみてみたかった。
こうもまざまざと鮮やかなまでにその生き様と比較されてしまっては、江川さんも悔しいだろうな。テレビとワインに浸かってないで、男を上げなきゃ、ね。
オレも頑張ろう。
こう思わさせてしまう、死してなお人の血を騒がせる。これが本当のプロ・スポーツ選手なのだろう。
合掌。
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