妻:「ねぇ...もしあなたが死んでも...」
私:「な、な、なんだ、なんだ、突然。」
妻:「もし、あなたが死んでも、お葬式しなくてもいいでしょ?」
私:「へ?なんでまた?」
妻:「面倒くさいしさ...それともあなたはやっぱりご実家のお墓に入りたい?」
私:「...あのさぁ...」
妻:「私が死んでもお葬式いらないからね。私、白洲次郎さんみたいに『葬式無用。戒名不用。』でいきたいの。」
私:「...あのね...お葬式っていうのは、死んだ人の為にやるんじゃなくて、残された人たちの為にやるもんだからね。」
妻:「...どういう意味よ。」
私:「だからさ、もしオレが死んで、きみが葬式を出さなかったら、周りの人たちが『あの人は死んだご主人のお葬式もしない...ご主人も浮かばれないわね。』なんて口さがないことをいうだろ。そんなのいやだから、まぁ、とりあえずはお葬式だけは済ませとこう...てことになるわけ。君が死んだ場合でも同じ。『あそこのご主人...お葬式もしないなんて...やっぱり覆面夫婦だったのね...』なんて言われたくないから、いちおう『偲ぶ会』でもしようか...なんてね。死んだ人が生前なにを言っていたとしても、死んじゃった人への義理立てよりも、生きている人の都合やメンツが優先するわけ...。それこそ、本妻と妾のどっちが墓守りするかでもめるのなんて、いい例だよ。」
妻:「...私はお妾さんに任せるからね。」
私:「(ヤレヤレ...)」
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