Friday, April 25, 2008

「北朝鮮とシリアの核協力、米が「確認」と発表」

拉致問題一本槍の(そして、すでにそれさえ忘れちゃった)日本のメディアでは、あまり注目されていないようだが、これはちょっとしたニュースでしょう。

BBCではトップ・ストーリーの扱いです(コチラ)。

もともと昨年9月のイスラエル空軍による急襲爆撃の後、双方とも不気味に沈黙していたのがなんともきな臭かったわけですが、イラクでてんてこ舞いだったブッシュはこの外交カードをポケットの奥深くしまっていたということだったのでしょう。

しかしここへきて、イラクは片付かないし、もう任期切れが迫ってきたし、韓国では親米派の新大統領が無事選出されたし、中国はチベットとオリンピックの「タイマツ行列」のゴタゴタで当分テンパってるし...ということで、この時点のタイミングで、

「エイヤッ...」

と、カードを切ってきた...。

しかしなにが目的なのだろう...。

もっとも、

「また『大量破壊兵器』ですか...?」

といわれているらしいブッシュ大統領...終わってるなぁ...。

それを言い出したら、最近韓国の大統領に、

北には日本からもボーナスがあると伝えてほしい...

なんてノー天気に伝言を頼んでいたとかいう総理大臣と、彼をサポートしている(はずの)外務省もてんで役立たず...。

終わっているなぁ...。

今回の核施設問題に関しては、事前にアメリカ政府からな~んも連絡がなかった、というかもうすでにアメリカ政府からも相手にされていない、ということだ。

日本の外交担当者は、東アジア外交において日本は主導権の「しゅ」の字も握っていない...まったくもって蚊帳の外...というキビシー現実を認識するところからはじめなきゃいけない。

まったく関係ないが、宮崎市定先生に言わせると昔から中東の鍵を握るのはシリアだそうだ。地中海を瀬戸内海と見立てると、シリアは大阪にあたると...。

まぁ、もちろんもっと詳しいご高説があって、そんな牽強付会なお話だけじゃないんですが...。

とすると、いつも物騒なレバノンとかイスラエルは河内・岸和田にあたるわけか...なるほど道理でガラが悪い...。なんかハマスとかヒズボラのあんちゃんたちが、ナイナイの岡ちゃんとやべっちに見えてきた。

ちょっと内陸に入ったヨルダンは...奈良?

...ここら辺でやめておこう。

Tuesday, April 22, 2008

「CNN人気キャスター覚せい剤所持で逮捕」

あちゃ〜...(こちらのニュースをご参照ください)

リチャード君、ついに捕まったか...。

BBCのワールド・サービスのビジネス・ニュース担当だったときに、そのタダモノではないハイパーぶりが印象に残った。当時BBCで働いていた友人に、そのお人柄を尋ねたら、

「He is as gay as Christmas tree.」

と、言っていたっけ。

「クリスマス・ツリーみたいにゲイ。」

というカラフル至極な英語表現を間接的に教えてくれたリチャード君。地味なBBCにはとどまれず、ハデなCNNに移って幸せそうだったけれど...。

あ〜ぁ...。

夜のセントラル・パークでなんでそんなカッコしてたんだよ。

Friday, April 18, 2008

「中東勢初のサムライ債・アブダビ商業銀、数百億円 」

今日の朝一番に目に飛び込んできたこのニュース

う~ん...さすがにアラブ商人も賢い。というか賢くなってきた。

彼らからみれば、今の日本円のレベルは長期的にみて最強と判断したのだろう。そこで現時点においてサムライ債発行で円を調達し、今後の返済期間中に見越される円の長期的凋落を利して返済負担の軽減を図る。

中東の原油輸出は米ドル・ベース。ようするにアラブのおっさんたちは現在のドル安・円高はそう長くは続かないと読んだわけだ。

Wednesday, April 16, 2008

Harden the F@#K Up!

遅ればせながら、2007/8年ラグビー・シーズンまとめ...。

キツかった...。

参加チームに関しては、2006/7年シーズンに諸事情により無理失理、香港の一部リーグ参加チームである、クラブの二番手チームでやらされ、ほうほうの体だったので、今年は最初から二部リーグ参加の三番手チームでプレー。

しかしあまり勝てなかった。

個人的にはオフシーズンの間、アメリカ出張中に怠慢こいていたので、体力、とくに心肺能力ががた落ち。

あまり貢献できず。

反省...。

そしてシーズン最後の試合で右膝をねん挫。内側側副靭帯損傷。スポーツ医学的にはMCL(medial collateral ligament)というらしい。

もうだめ...かな...引退...かな...などと思いながら、しぶしぶフィジオセラピストに会いにいきました。診てくれたのは、いかにも「昔はおてんばでした!」というようなオーストラリア人のおねえちゃん先生。

台の上に横になりながら、

「いやぁ...もうトシだし...体力もなくなってきたし...無理してるよね...」

などと泣き言ぼやいていたら。

「なんでも年のせいにしないの!ミック・ジャガーをみなさい!」

と、おこられちゃった。

...す、すいません。

タイトルの「Harden the ファック Up」とは要するに「タフになれよ、このヤロー」といったところ。

そんなキタナイお言葉ではありませんでしたが、オージーねえちゃんに喝をいれられてしまった次第。

よし。おねぇちゃんのおかげ(?)でやる気が出てきたぞ!

リハビリもかねてジム通いだ!

今年のオフシーズンは、ちょっと気合いいれます!

しかしこの年齢になって、ミック・ジャガーを目指す事になるとはついぞ思わなんだ...

Sunday, April 13, 2008

It don't mean a thing if it ain't got that swing - 男だったら〜

なんで江戸時代の捕物帳なのに...スィングしているんだ!

おシャレだよなぁ、このセンス...。

大川橋蔵さんもいいオトコ。

Saturday, April 12, 2008

アメリカの黒人からみたオバマ候補

先日、突然登場のTavis Smileyさん。アメリカのテレビ・レポーター、コメンテーター、著述家などなどの顔をもつお方ですが、彼がBill MaherのReal Timeのショーでの発言(↓)が気になっていました(3:56あたりからです)。

そこで、このTavisさんを起点にいろいろYouTubeしてみました。

まず去年(2007年)10月の時点でTavisさんのショーに出演したオバマ候補。


そして同じくTavisさんの番組に出演していた(今年1月)コリン・パウエル将軍。ちなみにパウエルさん自身は共和党員。


そして今月初めに民主党幹事長のハワード・ディーンさんにインタビューするTavisくん。いや、べつにディーンさんは黒人ではありませんが...。


人種、その他の要因により分裂した国、党、候補者、選挙キャンペーンを、最後には統一(ユナイテッド)できるんでしょうか。

Last Lecture by Randy Pausch

以前ご紹介Presentation Zenさんのご案内でこのビデオに出会いました。

感動もんです。

オプラ・ウィンフリー・ショーでの短縮ヴァージョン(10分)

カーネギー・メロン大学でのオリジナル・ヴァージョン(70分)

School Daze

昨日はセガレの小学校の入学説明会だった。

当地の日本人学校。

先生も良さそうな人たちで安心。

もっともやはり日本語がほかの子供より遅れていることを指摘されたが、まぁ予想の範囲内。初対面の同学年の子ともうまく打ち解けて遊んでいたので、なんとなく安心した。

そんなセガレでも、やはりそれなりに緊張はしていたようで、夜はいつもより早めに寝てしまった。

私も久しぶりに学校という場所に行って緊張して疲れた。

なんとなく、漠然と、誰かに怒られそうな気がしてならなんだ。

トイレに用足しにいったら、なんとなくタバコ吸いたくなってしまった...。

神様、仏様、ルーカス様、スピルバーグ様

うちのセガレ。いいかげんにベネッセさんちで「しま次郎」といっしょに「シーパッパ」だの「ウンパッパ」だのというのも情けない...。(なんのことだか、なにがなんだか分からないみなさん、飛ばしてください。)

と、思っていたら、おねえちゃんのボーイフレンドがセガレにスターウォーズの世界を紹介してくれた。

そこで去年のクリスマス・プレゼントはライトセーバー。

しかし、息子の理解力ではスターウォーズの物語世界のディテールが把握しきれていない。「ジェダイ」やら、「ダークサイド」やら、「フォース」などのコンセプトや、またアナキン/ダースべーダーとルーク、レイアの関係も全然分かっていないようだ。

まだまだ「善玉・悪玉」といった二次元的ストーリー展開にしかついていけていないセガレに、スペース・オペラのフィクション構造はちょっと難易度高め。

そこで今度はお父さん(私のことです...ちなみに)が「インディアナ・ジョーンズ」の三部作DVDを買ってあげた。

見事にはまりまくり。(しかし2作目の「Temple of Doom」は怖すぎたらしい。)

朝、起きるとともに「インディアナ・ジョーンズのテーマ」を口ずさみながら、縄跳びをムチに見立ててベッドの上で振り回す。

上の写真はレゴ・ブロックのインディアナ・ジョーンズを組み立てるセガレ。

まったく単純なヤツだ。誰に似たのか...。

Thursday, April 10, 2008

Tavis Smiley

"You cannot lead people unless you love them.  You cannot save people unless you serve them."

いいこと言うなぁ...


Tuesday, April 08, 2008

OECD Survey − みんなあげちゃう

昨日ジムでポケーッとステップマスターしていたら、ジムのテレビ(BBC)から、OECDのジャパン・サーヴェイのニュースが流れてきた。

早い話、「もっと改革しなきゃダメだよ」とOECDに言われちゃった。

その後ネットで日本のメディアをザッとみてみたが、このニュースを大きく取り上げているところは無かった。

まぁ、当分ダメだろうね。

なぜダメかということを考えてみたら、とあるマンガを思い出した。

弓月光先生の「エリート狂走曲」(1977年連載開始)。(弓月さんご本人のサイトはコチラ。ファン・サイトはコチラ。)

弓月光サンといえば、私が第二次性徴期のホルモン分泌に悩み始めていたところを狙いすましたかのようにヤング・ジャンプでアザトく連載スタートした「みんなあげちゃう」(1982年連載開始)が記憶に鮮烈に残っているのだが(でもどういう話だったかは全然覚えていない...)、まぁそっちの話はおいといて...。

個人的にこの「エリート狂走曲」で印象に残っているのは、主人公の家庭教師となる美形大学生がアルバイトでホストクラブで働くエピソード。自分より見た目がはるかに劣るホストがただ単に国立大学生だからということでお客のオバサンたちにモテまくるのをみて逆上。主人公に「お前はゼッタイ国立大学に合格するんだぞ!」という段。

両親、祖父、そしてその他多数のご縁で、某私立大学の付属校に合格することが少年時代の至上命令だった私にはここら辺の価値観がピンとこなかった。

主人公はたしか中学→高校となる段階で、モーレツな受験勉強をするという話だった。だからこのマンガの想定読者層は当時の12歳から1617歳だったのだろう。

ようするに今現在の時点で40代中盤から50に手が届きそうなあたりの人たちだ。

ようするに今日本をダメダメにしているエリート層というのは、「エリート狂走曲」よろしく70年代後半から80年代初めにかけて一生懸命勉強して東大に入り、国家公務員I種を通り、オイルショック後の不景気で就職難に苦しむ同世代を横目でみながら官庁入りを果たした人たち。往時の無敵「Japan Inc.」によろしく寄生することを目的にその人生とキャリアを捧げてきていた人たちなのだ。

時代は移り、寄生すべき母体「ニッポン株式会社」が変質したいまでも、この人たちは自分の人生の犠牲(と思っているのかな?)にたいして妥当な見返りを、自分たちを裏切ろうとしているかのような「システム」に対して求め、七転八倒しているのだ。まぁ先輩たちがさんざっぱらオイシイ思いをいているのをみてきたわけだから、無理もない。

以前のブログでも取り上げたが(コチラ)、ファイナンシャル・ジャパンの木村剛さんなどの「お先真っ暗派」というのは、所詮これらのエリート種の亜種で、現実を見つめない同類に対して切歯扼腕している図。まぁいくら理屈を説いて聞かせても、今までの人生の積み重ねと抜身の「欲」が相手じゃ聞く耳持ってるわきゃぁない。こんなの相手に徒手空拳で切り結ぶのも物騒な話。それこそ清川八郎、久坂玄瑞、宮部鼎蔵の空回り二の舞だ。そういう役回りは河野太郎クンの出番でしょう。

結論を言えば、日本の改革はこうした「エリート狂走曲」世代が舞台中央から退場するか、少数派になる5〜10年後にならなければ本格始動しないでしょう。

「英国病」を経なければサッチャー革命が起こらなかったようにね。

その5〜10年後の時点でどのような日本人が必要とされるかということがテーマですな。個人レベルの話ですが。

Sunday, April 06, 2008

John Adams

The Economist紙のアメリカに関するコラム「Lexington」が先月取り上げていたが(コチラ)、HBOのミニ・シリーズ「John Adams」がアメリカでヒットしたらしい。

John Adamsさん。アメリカ独立戦争の動乱の中で、マサチューセッツの代表として活躍し、戦争遂行中はヨーロッパでベン・フランクリン(以前のエントリーはコチラ)など共に外交と金策に奔走。戦後はワシントン初代大統領の下で副大統領。ワシントンの後に第二代大統領。独立戦争前後のアメリカにおいて、ワシントン、ジェファーソンに代表されるヴァージニア州派閥に対するニューイングランド派閥の領袖と目されていた。詳しいことは以前ご紹介(コチラ)のゴア・ヴィダル著「Inventing A Nation」も読んでみてください。

今回のテレビ・ドラマでは個性派俳優のポール・ジアマッティがアダムズを、アダムズの好伴侶にして賢夫人として名高いアビゲイル・アダムズをローラ・リニーが演じている。(ローラさん、「Love Actually」の頃からファンです。)

こちら、予告編。


こちら「メイキング・オブ...」


エグゼキュティブ・プロデューサーがトム・ハンクス。ちなみにこの作品の原作者のDavid McClloughさんは以前ご紹介(コチラ)のKen Burnsさんの「The Civil War」でナレーションをしていた。

世の中、つながっています。

Saturday, April 05, 2008

Wealth of a Nation

中国政府系ファンドの投資失敗「経験少ないから」

そんなミもフタも無いこといわれてもねぇ〜。

国内のインフレを引き起こす過剰流動性を回避するため、外貨準備を減らす努力の一環としてブラック・ストーンなんかに投資してみても、そのお金でブラック・ストーンが中国に投資なんかしちゃったら、なんにもならん...とは邱さんが去年の夏の時点ですでに指摘していた(コチラ)。

まぁ、中国はいまはイケイケどんどんだから、少々の損は気にならないだろうが、こんな政府系の投資機関(昨今はやりのソヴリン・ファンドってやつですな)を作っちゃって、共産党幹部の天下り先になることは火を見るり明らか。第一、「目端が利くこと世界一」の中国人のはずなのに、御用機関となるとこのテイタラク。アメリカさんの海千山千のファンドマネジャーなんかの口車に乗ることになる。将来、日本の二の舞でチャイナ・バブルがはじける時、買い支えに出動して大損こき、「失われたン千億ドル」なんていわれることのないよう、気をつけてほしいものです。(それがいつのことになるのか知らんが。)

日本にも「ソヴリン・ファンドをつくろう」なんて動きがあるようだが、人様の年金積立金の管理もマトモにできない人たちに何ができるというのだろう。

所詮「金融」の世界の基礎には「信用」がある。今回のサブプライム問題は「証券化された不動産ローンの焦げ付き」という特化された問題から、金融システムそのものの「信用不安」という全体的問題となり肥大化した。日本のバブル崩壊に先駆けて、日本の官僚予備軍(当時?)たるジャパニーズ・バンカーたちの「信用」に対して、ニューヨーク・ロンドンのマネー・マーケットが「ジャパン・プレミアム」という疑問符を呈したことは記憶に新しい(はずだ)。

世界の「金融」のプロの目は、日本の官僚の「信用」に対してキビシイ...ということをお役人様たちご自身は理解しているのだろうか。

ま、「日の丸ソヴリン・ファンド」の話は、所詮官僚の天下り先、再就職先をどう作るかというお話で、そこまで根本的な問題が考慮・議論されているとは思えませんがね。

Friday, April 04, 2008

Presidential Presentation

日本では大前さんにハイジャックされてしまったダニエル・ピンクさんですが、この右脳宣教師ピンクさんのご紹介で、Presentation Zenというブログを定期的にチェックしています。先日このブログで面白い記事が紹介されていました。

かつての有名テレビ司会のDick Cavettさんによる、大統領選挙の候補者のスピーチスタイルに関するコメント。

オリジナルのニューヨーク・タイムズ紙のコラムはこちら

たしかにマケイン候補はフォーマルなスピーチより、カジュアルなアプローチがいいのかもしれない。

しかし...こいつは...どうなんでしょうかねぇ...なんか本番前に一生懸命練習していたんじゃないかな...という気がします。

しかし、やはり元プロのCavettさんも認めるオバマ候補のとんでもなく場慣れした雰囲気は...いったいどこからきているんだろう。

Thursday, April 03, 2008

じょ、女王様!

ヨルダンのアブドゥラII世国王の奥様、ついにYouTubeデビュー。

ラニア女王はパレスティナ人。国王が皇太子のとき、軍事教練の合間の休暇中、ナイトクラブで出会ったらしい。

がんばれ女王様!


近いうちに家族を連れてペトラに行きますので、よろしく。

Fortune Telling

前回の「未来予想」と関連して、「うらない」ということに関して、高校生のときにとある啓示があった。

当時同居していたおじさんがこっそり読んでいた中国の艶笑小説集の本を見つけ、スケベな思春期の真っ盛りだった私はニヤニヤしながらカッパブックスだったかなんかの文庫本を隠れ読んでいた。その本のなかの短編のひとつに登場する占い師が次のように語る(正確な言葉は忘れましたが)。

「占いってのはね、未来に起こることをあてるもんじゃないのさ。占いってのは今現実に目の前で起こっているのにみんなが気がついていないことをコッソリ教えてあげることなのさ。」

う~ん...深い...。

本自体はくっだらねぇ本だったし、お話のひとつひとつは全然覚えてない(たしか嫪毐の話なんかが載っていた)。でもこの言葉だけは忘れられない。

宮崎市定先生は歴史の研究とは未来を予測したいと思う人の気持ちの反映だという(「アジア史論 ― 世界史序説」)。

第二次世界大戦中、1941年年の秋、イギリス陸軍将校として従軍していた俳優のデヴィッド・ニーヴンはプライヴェートでチャーチルに会う機会があった。ヨーロッパはドイツに蹂躙され、レニングラードの包囲戦が始まりロシアは風前の灯。イギリス自身もドイツ軍の空爆にさらされ八方ふさがり。ニーヴンが

「アメリカは参戦するでしょうかね?」

と聞いたら。チャーチルは自信をもって

「そのうちとんでもないことが起きてアメリカは参戦する。」

と根拠のない(と当時のニーヴンには思えた)ことを明言した。

4週間後に日本軍による真珠湾攻撃があり、アメリカは連合国側に参戦した。

後日ニーヴンが、

「なぜあんなに確信をもって予想ができたんですか。」

ときいたら、チャーチルは、

「そりゃワシが歴史を勉強しとるからじゃ。」

と答えたという。("The Moon's A Balloon")