池田さんのリストに啓発されて、私もやってみる。しかしこっちは「ベスト」ということではなく、客観性を全く排し、あくまで主観的に「その映画により、いかに私が衝撃を受けたか」ということを基準に選んでみた。従って順不同という事で。
「アラビアのロレンス」
ピーター・オトゥール曰く「私は彼の『若さ』を演じたかった。大国の意図や老獪な政治家たちの陰謀をその一身にうけて、それを手玉にとれると信じた一青年の『若さ』を。」
「ルードヴィヒ - 神々の黄昏」
当時小学生だった私を連れてこの映画を観に行った私の両親は、ゼッタイに映画の内容を前もって理解していなかったと思う。爛熟した19世紀ヨーロッパ文化とワーグナーの世界。ヴィスコンティ監督の趣味丸出しのホモエロティックな幻想。未だに私が、個人的には全然そのケがないくせに、カルチャーとしての同性愛に興味津々なのは、第二次性徴期以前に、この映画でヘルムート君に出会ってしまったことが原因でしょう。
「ラスト・エンペラー」
「Chaplin」
映画自体は散文的な出来だが、主役を演じるロバート・ダウニー・ジュニアの才気煥発ぶりが圧巻。
「第三の男」
私の頭の中では、「良く出来た映画」のゴールド・スタンダード。キャロル・リード監督。ウェルズとコットン、そしてヴァリ。グラハム・グリーンの脚本。カラスのツィター。そして「あの」ペーソスにあふれたラスト・シーン。
「覇王別姫」
上記「ルードヴィヒ」を参照されたし。レスリー...なんで死んじゃったんだ...。
「ゴッドファーザー パート2」
私にとっては、パート1より2の方が評価高いです。やっぱりデニーロが出ているからかな。フレードが肺炎にかかり、治療を受けている姿をドアの影から覗いているデニーロのシーンを見るたびに、私は袖を絞るハメになります。
「When Harry Met Sally」
邦題は知らん。とにかく気が利いたラブコメ。好きです。この頃のメグ・ライアンは可愛かったな〜。(一体ゼンタイ最近の彼女はどうしちゃったんだ?)プリンセス・レイアもそれなりにいい味出しています。脚本のノラ・エフロン、技ありの一本。
「The Shawshank Redemption」
Get busy dyin'... get busy livin'...
「Bull Durham」
ティム・ロビンズつながりで...よきアメリカ...そしてスポーツ...野球...ようするにアメリカの「あぶさん」ですよ。
「重慶森林 - Chungking Express」
この映画を見れば、あなたも香港に行きたくなります。
「ナイル殺人事件」
ポワロ役のユスティノフと、レイス大佐のデヴィッド・ニーヴンとのかけ合いが絶妙。とはいえミア・ファーロウが全然美人にみえない私には、未だに犯人の動機が全く納得いきません。
「シラノ・ド・ベルジュラック」
ドパルデュー、一世一代の当たり役。いまじゃオベリックスだもんな...。
「さよなら子供たち」
ルイ・マル監督の自伝的作品。ラスト・シーンの後、呆然としてしまい、その後静かに涙が流れてきます。
「乱」
容赦ないストーリー。容赦ない映像美。
「スパルタカス」
「私がスパルタカスだ!」
「私はカキもカタツムリも食べるのだよ」...上記「ルードヴィヒ」を参照してください。
「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲」
三丁目のなんちゃらでノスタルジアにひたるのもいいですが、私は野原しんのすけ君の方を信じます。
「独裁者」
「Hannah, can you hear me? Wherever you are, look up Hannah!」
Hannahとはチャップリンのお母さんの名前だったのです。
「カサブランカ」
「We always have Paris...」
一生に一度でいいからこんな風にかっこ良く、とびきりの美女をふってみたい...が、まぁ無理でしょうな。
「Bronco Billy」
映画的にはあまり特筆すべきものはないのだが、なぜか私の父方の祖父がこの映画を観に、まだ小学生だった私の手を引いて、浅草の映画館に連れて行ってくれたことを、今でも鮮明に覚えている。おじいちゃん...クリント・イーストウッドの隠れファンだったのか?それともあの日、浅草に行かなきゃいけない「オトナの事情」があったのか?おじいちゃんと一緒に映画館にいったのなんて、後にも先にもこれっきり。
「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」
壮絶な青春映画。デニーロとウッズの演技バトルも見物だが、やはりモリコーネの優しいメロディーが心に沁みる。最後に出てくる清掃車の後ろ姿が...アメリカだ。
「サウンド・オブ・ミュージック」
私の頭のなかではこれが初めて記憶に残っている映画です。
キリがないのでここら辺で辞めます。
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2 years ago
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