ちょっとかなりナサケナカッタぞ、オール・ブラックス。
特に一本目。フランスのスタンドオフ、トリンデュック(なんとヴェトナム系らしい)のショートサイドを突いたトライはミスタックルが4本ぐらいあった。しかもその内2本はヴェテランのセンター、ノヌと、この試合キャプテンを勤めたフルバック、ムリアイナ。マッコウ、カーター、ソアイロなどが抜けた若手チームを引っ張るべきプレーヤーたちがこのザマじゃぁ...。
しかし一番「ダメだコリャ...」だったのはブレイクダウンでのニュージーランド・フォワードのふがいなさ。泥臭いフォワード・プレーで終止フランスに圧倒されていた。マッコウと共に、第2列のアリ・ウィリアムズの不在がここでは響いていたような気がする。ウィリアムズの代役に抜擢されたカンタベリーの若手、アイザック・ロス君が試合後のインタビューで、
「初めてのテストマッチで...ラインアウトでパンチとかヒジテツくらって...。」
ちょっと、オールブラックの発言とは思えん...。
とにかく試合を通してニュージーランドが勝てる気がしなかった。こんなオールブラックスの試合を観るのは初めてかもしれない。
第2戦は、もそっと気合いをいれていこうぜ!
いやはや...とにもかくにも...昨日は当地香港時間の午後3時半からクラブのバーでこのニュージーランド対フランスを観て、5時半からオーストラリア対イタリアを観て、そのあと1時間半ほど足裏マッサージでリカヴァリーした後、9時からライオンズ対ウェスタン・プロヴィンスの試合を観てしまった。ラグビー観戦、三連荘。お腹はビールでタップン、タップン。主犯は主に次の二つ...ニュージーランドのMontieth'sとオーストラリアはタスマニアのJames Boag。
ライオンズの試合(これがなかなかタイトな、いい試合だった)を観ていたら、謎のダイアモンド商人をしているイギリス人チームメイトが、
「ユタカ...ライオンズの控えで10分試合に出るのと、ジャパンで10キャップ貰うのだったら、どっちをとる?」
などとアホな「究極の選択」質問をするので、いささかモーローとしつつ、
「そんなのジャパンに決まっとるだろうが〜...日本人をなめたらいかんぜよ〜...」
と、大人げなくからんでしまった。
オマケ。1990年のオーストラリア対ニュージーランドのテストマッチで、トライを決めたオーストラリアのフッカー、フィル・カーンズがトイメンのショーン・フィッツパトリックに「指2本」(逆ピース)サインをするシーン。
この「指二本」(逆ピース)サインの由来はいろいろとあるらしいが、イギリス人の友人が教えてくれた説は次の通り。百年戦争中、イングランドのロングボウ(長弓)兵に悩まされたフランス軍は、捕虜となったイングランド兵が解放された後も二度と弓が引けないように、右手の中指と人差し指を「ツメ」てしまったらしい。そこで、当時のイングランド軍は戦いに勝利すると、負けたフランス軍に対して「まだオレたちには指があるぞ!」と、指二本をこれ見よがしに誇示したと。ホンマかいな。
以前クラブのディナーにゲストスピーカーとしてやってきたフィル・カーンズ本人の話によると、この試合中、「経験豊富」なフィッツパトリックが、スクラムのたびにカーンズの耳元で「ここはオメェのようなやつがくるとこじゃねえぞ」とか、「このへたくそ」などとつぶやいて、さかんに「心理作戦」をしかけきていた。いいかげんトサカにきていたところ、たまたまトライをしてしまった。ふと観ると、足下にトイメンのフィッツパトリックがいたので、
「オイ、テメェ、あとで顔貸せよ...家でビールが二本冷えているから...」
と言ったのが真相だったとか、なかったとか...。
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