Friday, October 26, 2007

Le Hussard sur le toit

独りモンのマイナー映画鑑賞、その2.

Le Hussard sur le toit」(1995年作品)

1990年に大作「シラノ・ド・ベルジュラック」でヒットを飛ばしたジャン-ポール・ラプノー監督が、

「オレって...もしかして時代物が得意なんじゃないかい?」

と、いうわけで取組んだ時代劇(英語ではよく"コスチューム・ドラマ"なんて言い方します)第2弾。

題名の直訳は「屋根の上の軽騎兵」。英語の題名もそれを受けて「The Horseman on the Roof」だったのですが、いつもながら邦題は...。

あぁ...なんということだぁっ!

「プロヴァンスの恋」

...いったいどこをどうひねったらこういうネーミングになるのでしょうか。たしかにお話はプロヴァンス地方のエクス・アン・プロヴァンスで幕を開けますが、後はずっと仏伊国境沿いの山岳地帯が舞台です。まったく、いったいなんでたって何でもかんでもお昼の不倫メロドラマみたいな題名をつけるのだろう?まぁ、もっとも不倫の恋のお話ですが。

(でも「屋根の上の...」なんていったら日本のお客さんは森繁のテヴィエじいさんを思い浮かべてしまいそうだな...。)

お話は、早い話が「ロード・ムービー」。

1832年。コレラが大流行するフランスで偶然出会った若い男と女。男はイタリア解放を夢見る革命の志士にしてピエモント王国騎兵大佐、アンジェロ・パルディ。女は侯爵夫人ポーリーヌ・ド・テウス。追っ手とコレラと感染隔離しようとするフランス軍兵士を逃れる二人の運命はいかに?!

しかしまぁ、フランス人ってこの手の

「若い男と年上の女」

という構図が大好きですな。


映画的には、このころが多分

「旬、真っ只中!」

だったジュリエット・ビノシュお姉さまが見所...オレだけか...いやそんなはずは無い...抑えた演技と、時々見せる「フレンチおばさん」の匂いたつ色気がただ事ではありません。もっとも「フレンチおばさん」の賞味期限は「赤福」なんてメじゃないぐらいなもんですが。

相手役のオリヴィェ・マルティネス君もなかなか見せてくれます。

でも多分この映画で一番美しいのは、背景となるフランスの風景でしょうね。初めてこの映画が封切られたとき、映画館で見ましたが、たしかにこの映像美には圧倒されます。

Battles Without Honor And Humanity

こんな記事がありました

「米兵の身柄要求見送り=任意捜査を継続-女性集団暴行容疑・広島県警」

以前も述べましたが、日本人の場合、痴漢したのしないのウヤムヤなところでは躍起になって「落とす」ことに執着するくせに、アメリカさんの場合ですととたんに及び腰になるわけです。

昔はこういう人たちを「国賊」と呼んでいましたが、いまではなんと呼ぶのでしょうかね。

広島の事件のようですが、戦後なぜ広島ヤクザが天下に名をとどろかせるにいたったのか、県警はもう忘れてしまったんでしょうか。そんな疑問もこめて、このエントリーにこのタイトルを選ばせてもらいました。

要するに、肝心なときに国民を守ってくれない国家権力など「いらない」ということです。

「平成の平安貴族」である日本の官僚は、自分たちの「地位」に胡坐をかき、そのシステムを保全することに汲々としていますが、鎌倉武士このかた日本人の行動規律は「御恩に奉公」だということを忘れてはなりません。「御恩」として当然のことをしてくれない権力者に「奉公(納税)」は無用だということです。

Wednesday, October 24, 2007

Gettysburg


来月まで家族が戻ってこないので、自宅で無聊を慰めるためにこんな映画をまた眺めています。

Gettysburg」(1993年作品)。

前回登場のTed Turner氏がファイナンスした映画です。

1975年のピューリッアー賞を受賞したMichael Shaaraの歴史小説の映画化。題材はいうまでも無く、アメリカ南北戦争の「関ヶ原」。1863年7月1日から3日までの3日間にわたってペンシルヴァニア州ゲティスバーグ周辺で行われた戦い。

監督のロナルド・マックスウェルは小説を一読して感動し、すぐさま映画化を目指したものの、15年間もあちこちの映画会社に断られ続けていたところに、Turnerさんが救いの手を差し伸べたのだとか。

もともと南部(ジョージア州)出身のTurner氏にとって、南北戦争というのは特別な意味を持っているらしい。

ちなみにTurner氏、映画の最後、ピケット将軍指揮下のヴァージニア師団の突撃シーンに登場します。しかもその役が「パットン大佐」。あの第二次世界大戦のパットン将軍のご先祖様。銃弾飛び交う中、銃剣きらめかせた南部兵士の隊列の前にたち、

「Let's Go, Boys!」

と叫んだとたんに弾に当たって死んでしまう。

エグゼキュティブ・プロデューサーなのに、こんなんでいいんかい?

以前も取り上げましたが、南北戦争というのは現在のアメリカのありようの基礎になっている歴史の1ページですので、もっと映画の題材として取り上げられてもいいはず。しかしその重要性のために、かえって政治議論の標的になってしまうということもあり、ハリウッド映画業界ではタブー視されているのだとか。

偉大なる例外は「風とともに去りぬ」ですね。

以前ご紹介のゴア・ヴィダルさんに言わせると、南北戦争とはアメリカにおける「イリアッド」なのだとか。


映画作品としては、主だったキャラクターを演じる役者さんたちが、それぞれ気合の入った演技を見せてくれるのがおいしいところ。特にメイン州第20連隊指揮官のジョシュア・チェンバレン大佐を演じるジェフ・ダニエルズと、リー将軍を演じるマーティン・シーンが出色。リー将軍の右腕、ジェームズ・ロングストリート将軍を演じるトム・べレンジャーなんて、これがあの「メジャー・リーグ」で、セガレのほうのチャーリー・シーンとじゃれていた役者と同一人物とはとても思えません。(まぁ、メイクでつけている途方も無いサイズのヒゲのせいもありますが。)

それを言えば、ジェフ・ダニエルズだって実写版「101匹ワンちゃん大行進」の役者と同じ人には見えません。

最後の突撃を前に南部の兵士たちがマーティン・シーン/リー将軍を取り囲み「リー!リー!リー!」と意気を上げるシーンは実は偶然の産物だったという話。エキストラとして大挙して参加していた南北戦争コスプレ愛好家たちが、突然現れたマーティン・シーンを観て大興奮。彼を取り囲んで「マーティン!マーティン!マーティン!」とやり始めてしまったのをスタッフが「どっきりカメラ」よろしく撮影していたらしい。だから良く観ると兵士たちの口の動きは「リー」ではなく「マーティン」といっているのが分かる...とか。自宅でDVD観ながら確認してみましたが、どうもはっきりそれとは分かりませなんだ。

印象に残ったこと。

DVD特典のスタッフによるコメンタリー付ヴァージョンを眺めていたら、リサーチャーの人の、

「ピケット将軍の正面突撃は成功していたかもしれない。」

という一言が頭の片隅に残った。

どうやら正面突撃の前に行われた南部砲兵隊による一斉射撃の照準精度がもっと高ければ、勝負は分からなかった、という話。

結局、南部の技術・テクノロジー面でのお粗末さが勝敗を分けたということか。

なんか吉田満氏の「戦艦大和ノ最期」にも通じるような教訓ですな。

Tuesday, October 23, 2007

Ted Turner

CNNの創設者、Ted Turner氏。

一度会ってみたい人です。




こちらは友人のSPG君のためのクリップ。ターナー氏とカール・セーガンのインタビュー。



Thursday, October 18, 2007

A Season Too Far I (ラグビーまだやってます)

自分ではあまり気がついていなかったのですが、私はどうもアマノジャクらしいです。

家族の「お出かけ」に出発するまでは一番気乗りせず、腰が重かったりしますが、目的地に着くと一番はしゃいでいたりします。

かれこれ20年近くなるラグビーとのお付き合いにしても、この例外で無く、私はつい最近まで、

「オレ、ラグビーが好きだ!」

と口にして言うことには、憚りがありました。私の心の中ではあくまでも、

「いや~ほかにやりたいスポーツも無いし...」

というスタンスだったのです。

そんなわけで、昨シーズンの最終試合の後、夏のオフ・シーズンをニューヨークで過ごし、ヨガをちょっとかじった程度でなんもしていなかった私。口では妻に、

「いやぁ...オレももうラグビー引退だね...ワハハ...今度はゴルフだ...」

などといっていたのですが、香港に「帰港」した9月21日金曜日の翌日、22日土曜日にはもうラグビーしてました。

しかもまた2部リーグ...37歳のオジサンとしてはリーグのレベル落としたかったんだけど...。

9月22日

対HKCC(アバディーン)戦
ルース・プロップでスタートするも前半30分でリタイア。暑い...苦しい...ナサケネェ...
試合も大敗。

9月29日
対Valley戦
前半開始直後に立て続けにトライを決められ、「コリャ大敗パターンか...」と思ったら、持ち直し、なんと試合終了直前に逆転トライを決めて勝利。個人的には前週に比べてがんばったが、最後5分のところで「こむら返り」。リタイア...。ナサケネェ...

10月6日
対Dragons戦
昨シーズンの私の古巣チームが1部リーグからリーグを落としてきた。
同じクラブの2軍チーム。セオリーでは3軍チームである我々よりも強いはず。それでも何とか踏ん張り、接戦。惜敗。個人的にもやっとフル出場でチームに貢献できた。ヤレヤレ...。

そんなわけで、今シーズンもがんばります。目標は無故障。

どうやら私はラグビーが好きなようです。

Thursday, October 04, 2007

Boom Town

香港の景気がいい話をしたが、どうやら本当に景気がいいらしい。

ラグビーの練習の後、ヘッドハンターの人と話していたら、ニューヨークから香港での就職を希望する人たちの履歴書がわんさか来ているらしい。

ついにアジアの時代の到来か。

もっとも同じラグビーつながりの香港人の友人と景気の話しをしたら、

「早く次のクラッシュが来ないかな~...今の様子じゃ投資できないよ...。」

などと物騒な、でもみんな考えていることを大きな声でしゃべっていた。

おりしも香港市場がコーポレート・ガバナンスでアジアナンバー1に輝いたらしい。順位は香港、シンガポール、インド、台湾...そして5位にやっと日本。

インドと台湾に負けてんのかよ...トホホ...。

しかも圏外ながら中国が「よくがんばりました」評価なのに、日本の評価はネガティブ。

やはりトンカツ・ソースのせいか...。

Wednesday, October 03, 2007

Duke's Lesson

もうかなり前の話になってしまうが、Economist誌にデューク大学ラクロス・チームのレイプ事件顛末の反省記事が載っていた。

レイプ事件というのは、ラクロス・チームの大学生選手たちが乱痴気パーティーでストリッパーを呼んだところ、そのストリッパーが後日選手たちにレイプされたと訴えて、選手たちが刑事裁判にかけられたのだが、ストリッパーの女性の証言がじつはいい加減だったことがばれて、検察側の主張がデタラメだったことが明らかになった事件のことです。

どうやら同じパーティーで「お仕事」していたほかのストリッパー女史が、レイプなどなかったことを証言していたのに、「被害者」の女性が黒人であり、まぁ大学生スポーツ選手の乱痴気パーティーなどまちがっても褒められたことではないこともて手伝って、功名をあせる検事が無理失理裁判を推し進めてしまったらしい。

また事件に感情的に反応した大学側や、学生団体、そしてメディアもこぞってラクロス・チームを批判した。

Economistも同じく選手側を批判した記事を掲載したらしい(未確認)。

結果...冤罪。

しかし訴えられた側からしてみれば、

「どうもすいませんでした」

ではすまない話だろう。

同志社大ラグビー部の事件はどうなっちゃったんだろう。

ちなみに沖縄の米海兵隊兵士がレイプ事件を起こしても、沖縄県警は米軍兵士を逮捕できない。日米安保に基づく日米協定の下、在日米軍兵士には治外法権が認められている。米軍側に言わせれば、日本の警察の捜査基準が人権保護の面で国際基準に達していないからだそうだ。

明治の先賢たちの血と汗と涙の努力によって覆した不平等条約が、敗戦によって再び押し付けられていることを自覚している日本人はどれくらいいるのだろうか。そしてそうした非難に対してなんら対応しない日本の警察権力は、その怠慢が国益と国の体面を損じているということに気がついていないのだろうか。

Tuesday, October 02, 2007

One If By Land, Two If By Sea

One If By Land, Two If By Sea

17 Barrow Street
New York, NY 10014
212-228 0822

http://www.oneiffbyland.com/

ニューヨークのグリニッジ・ヴィレッジでロマンチックなディナー...といったらこのレストランらしい。

6アヴェニューあたりの喧騒から離れたわき道にあるレストランの建物は、18世紀末~19世紀初頭の馬小屋だったらしい。しかも私がゴア・ヴィダルの小説を読んで以来ファンになったAaron Burrゆかりの建物だとか。レストランにもBurrと彼が決闘で殺した政敵のAlexander Hamiltonの肖像が飾ってあった。

回転率向上のためと思われるが、予約は6時か9時のどちらにしますか、と聞かれたのには興ざめ。しかし、かなり予約の時間に遅れてしまった私たち夫婦にも、いかにも「ゲイ」といった感じのウェイター氏は優しかった。

料理はなかなかいけてる。クラシック・アメリカンとでもいうのだろうか。たっぷりのスモークサーモンのスターターにここの名物らしいパイ皮で包まれたビーフ・ウェリントン。ボリュームはかなりあるのでお腹をすかしていくことが肝要でしょう。あのままデザートまで食べてしまったのは無謀であった。

ソムリエに進められたカリフォルニア・ソノマ産のピノも美味。

初めはお隣さんが、「結婚記念日にニューヨークに来ました」みたいな老夫婦で微笑ましかったのだが、第二クールで登場したのがいかにも「不倫しています」という感じのおじさんとコムスメで妻と一緒にズッコケてしまった。しかもこの不倫おじさん、自信が無いのか、余裕が無いのか、浮気するのが初めてなのか、妙に舞いあがってしまっていて痛々しかった。

「これ、プレゼント...あ、でももし気に入らなかったら、交換してくれるって店の人が言っていた...どう?気に入ってくれた?もしいやだったら交換できるからね...ね?...」

などと延々と一人で喋りまくっている。

コムスメも...まぁなんというか、最近話題のエリカ様風で...笑わさせていただきました。

ありゃいい反面教師だったな。

レストランの名前が妙ですが、これは独立戦争時にボストン駐留英軍の動向を知らせに走ったPaul Revereの活躍に取材した、ロングフェローの詩からとったものです。ちょっと長いですが、以下に転載。

Paul Revere's Ride
Henry Wadsworth Longfellow

Listen my children and you shall hear
Of the midnight ride of Paul Revere,
On the eighteenth of April, in Seventy-five;
Hardly a man is now alive
Who remembers that famous day and year.
He said to his friend, "If the British march
By land or sea from the town to-night,
Hang a lantern aloft in the belfry arch
Of the North Church tower as a signal light,--
One if by land, and two if by sea;
And I on the opposite shore will be,
Ready to ride and spread the alarm
Through every Middlesex village and farm,
For the country folk to be up and to arm."

Then he said "Good-night!" and with muffled oar
Silently rowed to the Charlestown shore,
Just as the moon rose over the bay,
Where swinging wide at her moorings lay
The Somerset, British man-of-war;
A phantom ship, with each mast and spar
Across the moon like a prison bar,
And a huge black hulk, that was magnified
By its own reflection in the tide.

Meanwhile, his friend through alley and street
Wanders and watches, with eager ears,
Till in the silence around him he hears
The muster of men at the barrack door,
The sound of arms, and the tramp of feet,
And the measured tread of the grenadiers,
Marching down to their boats on the shore.

Then he climbed the tower of the Old North Church,
By the wooden stairs, with stealthy tread,
To the belfry chamber overhead,
And startled the pigeons from their perch
On the sombre rafters, that round him made
Masses and moving shapes of shade,--
By the trembling ladder, steep and tall,
To the highest window in the wall,
Where he paused to listen and look down
A moment on the roofs of the town
And the moonlight flowing over all.

Beneath, in the churchyard, lay the dead,
In their night encampment on the hill,
Wrapped in silence so deep and still
That he could hear, like a sentinel's tread,
The watchful night-wind, as it went
Creeping along from tent to tent,
And seeming to whisper, "All is well!"
A moment only he feels the spell
Of the place and the hour, and the secret dread
Of the lonely belfry and the dead;
For suddenly all his thoughts are bent
On a shadowy something far away,
Where the river widens to meet the bay,--
A line of black that bends and floats
On the rising tide like a bridge of boats.

Meanwhile, impatient to mount and ride,
Booted and spurred, with a heavy stride
On the opposite shore walked Paul Revere.
Now he patted his horse's side,
Now he gazed at the landscape far and near,
Then, impetuous, stamped the earth,
And turned and tightened his saddle girth;
But mostly he watched with eager search
The belfry tower of the Old North Church,
As it rose above the graves on the hill,
Lonely and spectral and sombre and still.
And lo! as he looks, on the belfry's height
A glimmer, and then a gleam of light!
He springs to the saddle, the bridle he turns,
But lingers and gazes, till full on his sight
A second lamp in the belfry burns.

A hurry of hoofs in a village street,
A shape in the moonlight, a bulk in the dark,
And beneath, from the pebbles, in passing, a spark
Struck out by a steed flying fearless and fleet;
That was all! And yet, through the gloom and the light,
The fate of a nation was riding that night;
And the spark struck out by that steed, in his flight,
Kindled the land into flame with its heat.
He has left the village and mounted the steep,
And beneath him, tranquil and broad and deep,
Is the Mystic, meeting the ocean tides;
And under the alders that skirt its edge,
Now soft on the sand, now loud on the ledge,
Is heard the tramp of his steed as he rides.

It was twelve by the village clock
When he crossed the bridge into Medford town.
He heard the crowing of the cock,
And the barking of the farmer's dog,
And felt the damp of the river fog,
That rises after the sun goes down.

It was one by the village clock,
When he galloped into Lexington.
He saw the gilded weathercock
Swim in the moonlight as he passed,
And the meeting-house windows, black and bare,
Gaze at him with a spectral glare,
As if they already stood aghast
At the bloody work they would look upon.

It was two by the village clock,
When he came to the bridge in Concord town.
He heard the bleating of the flock,
And the twitter of birds among the trees,
And felt the breath of the morning breeze
Blowing over the meadow brown.
And one was safe and asleep in his bed
Who at the bridge would be first to fall,
Who that day would be lying dead,
Pierced by a British musket ball.

You know the rest. In the books you have read
How the British Regulars fired and fled,---
How the farmers gave them ball for ball,
From behind each fence and farmyard wall,
Chasing the redcoats down the lane,
Then crossing the fields to emerge again
Under the trees at the turn of the road,
And only pausing to fire and load.

So through the night rode Paul Revere;
And so through the night went his cry of alarm
To every Middlesex village and farm,---
A cry of defiance, and not of fear,
A voice in the darkness, a knock at the door,
And a word that shall echo for evermore!
For, borne on the night-wind of the Past,
Through all our history, to the last,
In the hour of darkness and peril and need,
The people will waken and listen to hear
The hurrying hoof-beats of that steed,
And the midnight message of Paul Revere.

ロングフェローのこの詩のおかげで有名になったPaul Revereさん。ところがRevereさんと同じくゲリラ活動をして英軍の動きを知らせていた相棒のWilliam Dawesさんの名前を知る人はほとんどいない。ということでそれを皮肉った詩が以下の通り。

The Midnight Ride of William Dawes
Helen F. Moore


I am a wandering, bitter shade,
Never of me was a hero made;
Poets have never sung my praise,
Nobody crowned my brow with bays;
And if you ask me the fatal cause,
I answer only, "My name was Dawes"

'Tis all very well for the children to hear
Of the midnight ride of Paul Revere;
But why should my name be quite forgot,
Who rode as boldly and well, God wot?
Why should I ask? The reason is clear --
My name was Dawes and his Revere.

When the lights from the old North Church flashed out,
Paul Revere was waiting about,
But I was already on my way.
The shadows of night fell cold and gray
As I rode, with never a break or a pause;
But what was the use, when my name was Dawes!

History rings with his silvery name;
Closed to me are the portals of fame.
Had he been Dawes and I Revere,
No one had heard of him, I fear.
No one has heard of me because
He was Revere and I was Dawes.