Wednesday, October 03, 2007

Duke's Lesson

もうかなり前の話になってしまうが、Economist誌にデューク大学ラクロス・チームのレイプ事件顛末の反省記事が載っていた。

レイプ事件というのは、ラクロス・チームの大学生選手たちが乱痴気パーティーでストリッパーを呼んだところ、そのストリッパーが後日選手たちにレイプされたと訴えて、選手たちが刑事裁判にかけられたのだが、ストリッパーの女性の証言がじつはいい加減だったことがばれて、検察側の主張がデタラメだったことが明らかになった事件のことです。

どうやら同じパーティーで「お仕事」していたほかのストリッパー女史が、レイプなどなかったことを証言していたのに、「被害者」の女性が黒人であり、まぁ大学生スポーツ選手の乱痴気パーティーなどまちがっても褒められたことではないこともて手伝って、功名をあせる検事が無理失理裁判を推し進めてしまったらしい。

また事件に感情的に反応した大学側や、学生団体、そしてメディアもこぞってラクロス・チームを批判した。

Economistも同じく選手側を批判した記事を掲載したらしい(未確認)。

結果...冤罪。

しかし訴えられた側からしてみれば、

「どうもすいませんでした」

ではすまない話だろう。

同志社大ラグビー部の事件はどうなっちゃったんだろう。

ちなみに沖縄の米海兵隊兵士がレイプ事件を起こしても、沖縄県警は米軍兵士を逮捕できない。日米安保に基づく日米協定の下、在日米軍兵士には治外法権が認められている。米軍側に言わせれば、日本の警察の捜査基準が人権保護の面で国際基準に達していないからだそうだ。

明治の先賢たちの血と汗と涙の努力によって覆した不平等条約が、敗戦によって再び押し付けられていることを自覚している日本人はどれくらいいるのだろうか。そしてそうした非難に対してなんら対応しない日本の警察権力は、その怠慢が国益と国の体面を損じているということに気がついていないのだろうか。

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