Tuesday, March 31, 2009

"The Best of Them Won't Come for Money... They Will Come for Me!" − 直接関係ないが「アラビアのロレンス」のセリフから

「アラビアのロレンス」や「ドクター・ジバゴ」の音楽を作曲したモーリス・ジャールさんが亡くなった。


ご本人の顔なぞ今日ニュースを見るまで知らなかったが、その音楽はなぜか子供の頃の記憶とともにある。なぜか泣けてくる。

「アラビアのロレンス」の導入部。最初の4分間は画像無し。オーケストラのみの「序曲」です。


この映画のスピルバーグ・ルーカス・コッポラによる復刻版をロンドンの映画館のフル・スクリーンで見たときは、圧倒されてしまい、たて続けに3回くらい見てしまった。

「ドクトル・ジバゴ」...ララのテーマ。


Merci, maestro!

またチョット固めの話を...

コチラでしております。御用とお急ぎでない方は、どうぞ。

Saturday, March 28, 2009

セガレのスタジアム・デビュー

今年の香港セブンズ(7人制ラグビー大会)の前座試合として行われたミニ・ラグビーのゲームでセガレ、香港スタジアム・デビュー。










当日はあいにくの雨。









ちょっとピンぼけ。









グッタリあんどグッショリ。








コーチとパチリ。オイ...オレのギネスを飲むなよ。








この後、徒歩15分の場所にあるクラブ・ハウスに戻り、海南チキン・ライスをガッツリ食べてご満悦のセガレでした。

明日、大会最終日の日曜日は、お昼休みのパレードに参加。今度はもっとカメラが巧いお母さんが一緒ですから、もっとステキな写真が撮れるでしょう(と、言っておいてプレッシャーをかけておこう)。でも雷雨の予報なんだよな...。

Thursday, March 26, 2009

オバマ大統領記者会見の舞台裏 ー ニューヨーク・タイムズ紙のビデオから

日本の記者クラブさんや、ぶらさがり取材の記者さんも、(そして何から何までオゼン立てするのがルーティンになっちゃった官僚さんたちも、)早くこんなふうに正々堂々と舞台裏を公開できるようになれるといいですね。

ジェイソン・ボーン イズ フランソワ・ピーナー

ちょっとフクザツなきもち...というか、はっきり言って不安なのですが...。

1995年のラグビー・ワールド・カップ。今とは伝説なった決勝。

下馬評通り勝ち上がってきた無敵ニュージーランド「オール・ブラックス」の相手は開催国、南アフリカ。

アパルトヘイトの終焉から1年。まだ社会不安が蔓延していた南アで、「白人のゲーム」とみなされていたラグビーの世界大会が開催された。

しかしマンデラ大統領は、率先して南ア代表チーム、「スプリング・ボックス」を応援し、アパルトヘイト後の統一国家、南アフリカを具現化すべく、当時南ア・キャプテンだったフランソワ・ピーナーと同じ背番号「6」のユニフォームを着て、チームを激励。

そしてチームは延長の末、接戦を制し、優勝。同じユニフォームを着たマンデラ大統領が優勝カップをピーナー・キャプテンに授けた。

この実話がクリント・イーストウッド監督のメガホンで映画化されるらしい。マンデラ役はモーガン・フリーマン。そして、フランソワ・ピーナーは...マット・デイモン...。

大丈夫かいな...。

この試合、当時イギリスにいた私もリアルタイムで見ていましたが、一緒に見ていた南ア出身のあんちゃん、ねぇちゃんたちは、試合前から涙目。スタジアム上空のスレスレを南ア航空のジャンボがフライ・パストしたあたりから泣き出して、ユニフォーム姿のマンデラが登場したときにはもう滂沱のごとく涙が流れ、そのまま泣きっぱなしで試合を延長の最後まで見て、優勝の瞬間にはピッチの選手同様グループ・ハグ。

なんか貴重な歴史の瞬間を目撃させていただきました。

そういえばオバマの大統領選挙勝利の瞬間に似ていたかもしれない。



2007年、ワールドカップの時のマンデラから南ア・チームへの激励メッセージ。この時も南アはイングランドを破って優勝した。


コチラが原作。

Wednesday, March 25, 2009

とある日...夫婦の会話 そのニ

妻:「ねぇ...もしあなたが死んでも...」

私:「な、な、なんだ、なんだ、突然。」

妻:「もし、あなたが死んでも、お葬式しなくてもいいでしょ?」

私:「へ?なんでまた?」

妻:「面倒くさいしさ...それともあなたはやっぱりご実家のお墓に入りたい?」

私:「...あのさぁ...」

妻:「私が死んでもお葬式いらないからね。私、白洲次郎さんみたいに『葬式無用。戒名不用。』でいきたいの。」

私:「...あのね...お葬式っていうのは、死んだ人の為にやるんじゃなくて、残された人たちの為にやるもんだからね。」

妻:「...どういう意味よ。」

私:「だからさ、もしオレが死んで、きみが葬式を出さなかったら、周りの人たちが『あの人は死んだご主人のお葬式もしない...ご主人も浮かばれないわね。』なんて口さがないことをいうだろ。そんなのいやだから、まぁ、とりあえずはお葬式だけは済ませとこう...てことになるわけ。君が死んだ場合でも同じ。『あそこのご主人...お葬式もしないなんて...やっぱり覆面夫婦だったのね...』なんて言われたくないから、いちおう『偲ぶ会』でもしようか...なんてね。死んだ人が生前なにを言っていたとしても、死んじゃった人への義理立てよりも、生きている人の都合やメンツが優先するわけ...。それこそ、本妻と妾のどっちが墓守りするかでもめるのなんて、いい例だよ。」

妻:「...私はお妾さんに任せるからね。」

私:「(ヤレヤレ...)」

日清無敵伝説

以食為天...安藤百福さん...やはり、あなたは偉大だった...。

Tuesday, March 24, 2009

とある日...夫婦の会話

私:「おっ...紀香が離婚したってさ...」

妻:「へ〜...やっぱり『笑いさえあれば』なんて言ってみてもね〜...」

(教訓その一:女性はえてして同性に対してより批判的である。)

私:「いやいや...どうやら陣内クンのほうの浮気が直接の原因らしい...」

妻:「え〜っ!紀香と結婚していて浮気するか〜っ?」

(教訓そのニ:『質より量』という論法は女性にとって理解不可能であるだけでなく、異端の説である。) 

私:「まぁ、紀香のご主人だからってことで言い寄ってくる女もいたんじゃないの。コナかけてみて、引っかからなくてダメモト。ひっかかってきたらハクがつく。『紀香より私...』みたいな感じで...。」

妻:「そんなキモチワルイ女いるの?」

(教訓その三:女性は常に潔癖性であり、独善的モラリストである。)

私:「まぁね...。」

妻:「フ〜ン...」

私:「...」

妻:「...ねぇ...あなたも経験有るの?」

私:「...もう...毎日が誘惑との戦いです...あなたと結婚しているおかげで。」

妻:「...アホ...」

Saturday, March 21, 2009

ジリアン・マーフィー

(姫川亜弓になったつもりで)「この子...」

Friday, March 20, 2009

セガレの名(迷?)セリフ

来月から2年生になるセガレであるが、この1年生の1年間、予想にたがわず様々なことを「しでかして」くれた。おかげで何回も学校詣でして、担任の先生や教頭先生とお話ししてきたのだが、春休み直前にお会いした英会話の先生のお話には、いいかげんにたいていのことでは驚かなくなっていた私もさすがに開いた口がふさがらなかった。

曰く、「英会話の授業は別教室でやっているんですが、お子さんはいつも自分で筆箱をもってこないんです。いつも同じクラスの女の子が彼の筆箱持ってきてくれていたんですよ。」

...おまえ...ナニサマのつもり...?

妻がセガレに、

「あなた、そんなことじゃ将来ヒモになっちゃうよ!」

と、しかったら、

「You mean I will be a rope?」

(以前の名セリフはコチラ

最優秀空港賞

香港国際空港が7年連続で「世界で最も優れた空港」の栄冠。(アワードのサイトはコチラ

航空業界のコンサル会社Skytrax社が行った850万人の利用者アンケートの結果、香港がまたしても受賞。


住民としても鼻が高い!

ちなみに上位5位はアジア勢がほとんど独占している。1位の香港の後は、2位に香港のライバル、シンガポール・チャンギ空港。3位はソウル・インチョン空港。4位がマレーシア・クアラルンプール空港。5位にやっとヨーロッパ勢で、ミュンヘン空港が入賞している。

気になる日本勢は...6位に関西空港!あれで市街区までの交通の便がもっと良くなれば、もっと上位に食い込めると思うんだが。

ちなみにカテゴリー別では、関空が「ターミナルの清潔感」で2位に、羽田が「トイレの清潔感」で2位に入っている。

従業員の皆さんの努力で補えるところは、しっかりやっている...涙ぐましい「働く日本人」の努力。しかし所詮、政治家と官僚の弊害による戦略的ミスは致命的だということだ。

なんだか構図が太平洋戦争を彷彿とさせる。

Sunday, March 15, 2009

ニッポン金融マンたちの「坂の上の雲」

かなり固めの話を参加させていただいている「論壇ブログ」にのっけました。(コチラ

御用とお急ぎでない方は、ぜひご一読いただき、ご感想などいただければ幸甚です。

Thursday, March 12, 2009

「家なき子」はなぜ旅を続けなければいけなかったのか

先週、セガレの就寝前の「読み聞かせ」にセガレが学校の図書室で借りてきた「家なき子」の絵本を読まされたのだが、その巻末にあったオトナ向けの解説を読んで、長年の謎が氷解。

「家なき子」。原題は「Sans Famille」。直訳すれば「家族なし」...か。「家なき子」は、なかなか名訳ではなかろうか。

なぜ「家なき子」の主人公、レミは旅を続けなければならなかったのか。タネを明かせば「な〜んだ」なことなのですが、絵本の解説で分かったのは原作者のエクトール・アンリ・マロさんは小説家であるとともに旅行記作家でもあったのでした。

「家なき子」が発表されたのは1878年。(この年の5月には東京証券取引所が開設された。)このタイミングは、おりしも産業革命の成熟と、植民地帝国主義の興隆により、第一次グローバリゼーションが出現した時期にあたる。文学もこの時代の息吹を反映しており、ヴェルヌが「80日間世界一周」を発表したのは、この5年前の1873年。つまりこの時代の読者は「80日間」のフィリアス・フォッグや、「家なき子」のレミの視点を通じて、まだ見ぬ世界の物見遊山を楽しんでいたわけだ。一般庶民としては「80日間」の世界一周にはちょっと手が届かないが、レミのフランス国内一周旅行(ついでにロンドンとイングランド南部、そしてスイスのセレブな避暑地)ぐらいなら、ベル・エポック期のブルジョワ層には十分射程範囲内。「家なき子」はそんな人たちのための「兼高かおる世界の旅」(オレも古いなぁ...)だったわけだ。

19世紀のヨーロッパ文学にはこうした教科書では教えてくれない「時代の事情」があって現代の読者を惑わせる。「家なき子」のような「古典小説、兼『るるぶ』」にはメルヴィルの「白鯨」がある。デュマの「三銃士」や「モンテ・クリスト伯」のそれぞれの章がいつも「かくして風前の灯の主人公の命運は、いかに...」と中途半端に終わるのは新聞連載だったからだ。ディッケンズの小説の文体が回りくどく饒舌なのは、原稿料をワード数で支払ってもらっていたからだ。「二都物語」の出だし、

「それはすべての時世の中で最もよい時世でもあれば、すべての時世の中で最も悪い時世でもあった。叡智の時代でもあれば、痴愚の時代でもあった...」

これは別に「ヴィクトリア朝時代の英文学の精華」でもなんでもなく、ただ単に売れっ子作家のディッケンズさんが、連載第一回分の原稿料を、肝心のストーリーとあまり関係ない時代背景のタワゴトの羅列でまんまともっていってしまったのだ。

おなじくワード数で原稿料を支払われていたアメリカの売れっ子作家、マーク・トゥエインは、1単語あたり1ドルの原稿料をもらっていたらしい。当時の1ドルですから、なかなかのお値段です。これを聞いたイタズラ者が、1ドル紙幣を封筒に入れたのをマーク・トゥエインさんに送ったところ、マーク・トウェインさんからお返事が来た。お返事にはただ一言、

「Thanks」

だった、という笑い話。

まぁ本を読むときには、「古典」というお題目にだまされちゃいけないよ、というのが教訓ですね。

Monday, March 09, 2009

ボビー・ヴァレンタイン監督の社会奉仕活動 ー ニューヨーク・タイムズ紙のビデオから

ボビー...立派な人です。


日本のプロ選手たちも、以前のように斜陽のテレビ業界にいかにぶる下がってその分け前にあずかるかというようなことではなく、どんどん社会に直接還元していくような引退後の人生を考え始めているんでしょうね。

高野連もそこらへんのところを大きな視野で考え直すべきでしょう。

Thursday, March 05, 2009

「CDSを規制せよ!」

アメリカの金融市場ウォッチャー・ブロガーでは有名どころ(なのかな)の、The Market Tickerさんが、店頭CDS取引の事実上の撤廃を提言している。

詳細はコチラをどうぞ。

これはなかなか説得力のある提案だと思う。個人的には名案だとさえ思う。これが実行に移された場合、一番打撃を受けるのは、まだなんとか生き残っているヘッジ・ファンド勢だと思うが、彼らの政策決定に対する影響力はもうゼロだし、自分たちの税金が湯水のごとくザルのようなコワレタ金融機関に注ぎ込まれるの呆然と観るしかないアメリカの一般有権者たちにはヘッジ・ファンドへの憎悪こそあっても同情なぞこれっぽっちも残っていない。

現在の株式市場市場への下降圧力が除かれ、市場が安定すれば、アメリカ政府の金融救済政策にとっても「手の付けどころ」が明確化されてきて一息つけるだろう。

The Market Ticker氏ことKarl Dennigerさんは、かなり「反オバマ」を明言しているが、オバマ大統領...このアイディアを拝借しないテはありませんぜ。

コン・イチカワ

今年のアカデミー賞。恒例の「In Memoriam」追悼セクションで流された故市川崑監督の映像。


1'05のところですが...これって佐藤浩市くんのパパじゃないか、とおもっているの私だけ?

Wednesday, March 04, 2009

こんな本読んでいます — Niall Ferguson "The Ascent of Money"


この本の著者のファーガソンさんが、最近定期的にチェックし始めた「本石町日記」さんの昨日のエントリーに取り上げられていたのでちょっとビックリしましたが、これは面白い本です。

現在我々がそれほど深く考えずに当然として受け入れている金融世界のもろもろのことが、どのような歴史的変遷を経て今の状態になったのかを、わかりやすく教えてくれます。

下手な例えですが、いきなりトリセツを渡されるより、商品開発に関わるお話を聞いた方が分かりやすい、私のような人間にはピッタリな本です。まぁ私は、日本の六法全書は全然肌に合いませんでしたが、イギリスの判例集はなんとかついていけた人間ですので。

著者のニアル(もしくはナイアル?)・ファーガソンさんはグラスゴー出身のスコットランド人。そのわりには全然しゃべる英語に訛りがないのが、???...ですが。


ほんまもんのグラスゴー出身の人の英語はこんな感じでっせ。


まぁ多分お育ちがいいんでしょう。ご本人のサイトをみると、学生時代から現在の教職に至るまで、オックスフォード、ケンブリッジ、オックスフォードと渡り歩いた後で、ニューヨーク大を経て、ハーヴァードにたどり着いています。なんかよほどお勉強が好きなお方みたいですね。

本来は歴史学者ですが、この本がタイムリーに出版されたことで、昨今の金融危機の解説にあちらこちらでメディア露出が頻繁になってきています。


前作「The War of the World」を語るファーガソンさん。

Tuesday, March 03, 2009

がんばれウェイ・フーン!

HSBCこと香港上海銀行。日本では「ホンシャン」なんて言われているようですが、それでは「あんかけ揚げ豆腐」を意味する「紅焼豆腐」の「紅焼」みたいですね。もっともこっちの発音はどちらかといえば「ホンシャオ」ですが。

中国名は「匯豐」(本当は一番目の漢字のサンズイがハコガマエの外に出る)。読み方は「ウェイ・フーン」。当地香港で時折編成されるHSBCの会社ラグビー・チームは「Wayfoong」を名乗っています。

前置きの余談が長くなりましたが...。

昨日付けで180億ドル規模の増資を行うことを発表したHSBC。同時にアメリカからのリテール業務からの撤退を表明し、アジアでのM&Aの可能性を示唆しています(ロイターの記事はコチラ)。

CNNの「ハイパー」リポーター、リチャード・クエスト君と語る、マイケル・ギーガンCEO。


HSBCのこの時期の増資は、増資したくても誰も引き受けてくれない他の銀行を尻目に観てキャッシュを確保することにより、市場での信用を裏付けすると同時に、獲得したキャッシュの返す刀で攻めに転じようという目論見でしょう。

去年のリーマン・ショック以来、波瀾万丈の金融銘柄の中でHSBC株は比較的健全と思われていましたが、今年始めゴールドマンやモルスタのアナリストたちから「資本の充足不安から『売り』」と判断されてしまい、値崩れしました。それこそ、

「テメーらに言われたかないわ!」

ですが、もうそれ以前に最高値から半値ぐらいに落ちてきています。

私も個人的にもこの年初の値崩れの時点で、恥ずかしいぐらいの少数ですが、株主になっているので...

「ガンバレ、ウェイ・フーン!」

でもギーガンさん...インタビューでおっしゃっているように、

「景気の底はまだまだだよ〜。」

なんでしょうか?

なんでしょうね...。

でも「資金需要は底堅い」という見解は心強い。

Monday, March 02, 2009

オバマ施政演説

自分のためのメモ・アップ。