Tuesday, March 03, 2009

がんばれウェイ・フーン!

HSBCこと香港上海銀行。日本では「ホンシャン」なんて言われているようですが、それでは「あんかけ揚げ豆腐」を意味する「紅焼豆腐」の「紅焼」みたいですね。もっともこっちの発音はどちらかといえば「ホンシャオ」ですが。

中国名は「匯豐」(本当は一番目の漢字のサンズイがハコガマエの外に出る)。読み方は「ウェイ・フーン」。当地香港で時折編成されるHSBCの会社ラグビー・チームは「Wayfoong」を名乗っています。

前置きの余談が長くなりましたが...。

昨日付けで180億ドル規模の増資を行うことを発表したHSBC。同時にアメリカからのリテール業務からの撤退を表明し、アジアでのM&Aの可能性を示唆しています(ロイターの記事はコチラ)。

CNNの「ハイパー」リポーター、リチャード・クエスト君と語る、マイケル・ギーガンCEO。


HSBCのこの時期の増資は、増資したくても誰も引き受けてくれない他の銀行を尻目に観てキャッシュを確保することにより、市場での信用を裏付けすると同時に、獲得したキャッシュの返す刀で攻めに転じようという目論見でしょう。

去年のリーマン・ショック以来、波瀾万丈の金融銘柄の中でHSBC株は比較的健全と思われていましたが、今年始めゴールドマンやモルスタのアナリストたちから「資本の充足不安から『売り』」と判断されてしまい、値崩れしました。それこそ、

「テメーらに言われたかないわ!」

ですが、もうそれ以前に最高値から半値ぐらいに落ちてきています。

私も個人的にもこの年初の値崩れの時点で、恥ずかしいぐらいの少数ですが、株主になっているので...

「ガンバレ、ウェイ・フーン!」

でもギーガンさん...インタビューでおっしゃっているように、

「景気の底はまだまだだよ〜。」

なんでしょうか?

なんでしょうね...。

でも「資金需要は底堅い」という見解は心強い。

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