どうしてなのかはわかりませんが、イギリスのテレビ番組のテーマ音楽にはいいものが多い気がします。ただ単に11年間滞在して聞きなれているからだけじゃないと思うんだけど...
まずは大御所。ITV(民放局)のGranada製作、日本でもおなじみのジェレミー・ブレット演じるシャーロック・ホームズ・シリーズのオープニング。
渋いな~。実際に原作でも「ヴァイオリンが下手の横好き(ワトソン談)」と設定されているホームズ君をふまえたのかどうなのか、ヴィクトリア女王時代の爛熟したロンドンの雰囲気が伝わってきます。
ちなみに、ジェレミー君は若いときに「マイフェアレディー」でオードリー・ヘップバーンに恋するフレディー役をやってました。その話もまたいつか。
探偵つながりで、次はジェレミー君の演じるホームズ同様、「決定版」との呼び声高いデイヴィッド・スーシェ演じるエルキュール・ポワロ・シリーズのオープニング。
これまた渋い!1920年代、ジャズ・エイジを彷彿とさせるサックスのメロディーにアール・デコ調のバック。こちらも製作はグラナダでございます。
ジャズ・エイジとくれば忘れてはならない、20世紀前半のイギリスを代表するコメディー作家PGウッドハウスの「ジーブスとウースター」のテレビ版。はしにも棒にもひっかからない金持ちのボンクラ、バーティー・ウースターと彼の万能召使いのジーブスを、当時まだ若手売り出し中だったヒュー・ローリーとスティーブン・フライが好演しています。
こちらもITVで放映されていました。
BBCからはコメディー・シリーズ、「オンリー・フールズ・アンド・ホーシズ(Only Fools and Horses)」のテーマ曲。
「オンリー・フールズ・アンド・ホーシズ」とはテーマ曲の歌詞中にもあるように、「(汗水流して働くのは)バカと馬だけさ」というコックニーの慣用句です。
私自身はイギリス滞在中、全然観たことないのですが、有名どころでは、次の「Eastenders」でしょうか。
いわゆる「ソープ・オペラ」と呼ばれる連ドラのたぐいですが、アメリカの場合「ダラス」とか「ディナスティ」などのように超金持ちのゴージャスな世界を舞台にした話が多いのに、なぜかイギリスでは世知辛い庶民の生活を題材にしたものばかりです。ここら辺にも国民性が現れているような...。
テーマ音楽でBBCが優れているのはスポーツ番組でしょう。まずは定番、総合スポーツ番組「Grandstand」のテーマ。
お次はサッカー専門番組「マッチ・オブ・ザ・デイ(Match Of The Day、最近では略してMOTD)」のテーマ。
グランドスタンドとマッチ・オブ・ザ・デイのテーマがハミングできれば、世界中どこのバーに行っても飲んだくれのイギリス人とお友達になれます。
こちらはもう少しお上品な「Wimbledon」のテーマ。
こちらは個人的なお気に入り、「Ski Sunday」
イギリス人選手がほとんど活躍していないスポーツなので、超マイナーな番組です。
最後、おまけ。
おまけのおまけ。
おまけのおまけのおまけ。
今年の9・10月にニュージーランド航空に乗るのは避けておこう...。
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