旅行記の続編更新が滞っていますが、実はオフィスのクリスマス・パーティーでリーガル・コンプライアンス部を代表してパフォーマンスすることになってしまい、その準備に追われているのです。別に自らすすんで、
「やります」
と言ったわけではないのですが、知らない間に
「新人なんだから、みんなに顔覚えてもらういい機会でしょ...」
とご指名。
いままでオフィスではネコかぶっていましたが、こういうことには必要以上にはりきってしまう私。むりやり共演者(共犯者?)としてスカウトした部下のジョン君と一緒にアイディアを出し合い、リハーサルしています。(ガラス張りのオフィスのなかで振り付けしているオヤジ二人...。)
そんなこんなで、最近すっかり「愛」を感じてきたマイ・マックを使いながら、パフォーマンスのBGMのミキシングに励んでいる今日、日曜日...なのですが...昨日の7人制ラグビーで亜脱臼した左肩が痛い...腕があがらん。今週水曜日の本番...踊れなかったらどうしよう...などと37歳のオヤジが「北島マヤ」みたいなこと言ってもしょうがないのですが...。
個人的には、そんなアホな週末を過ごしておりますが、当地香港の世間さまは今日は大騒ぎです。といいますのも、今日は香港特別行政区の議会にあたる立法会の補欠選挙の投票日なのです。
議席は香港島選挙区。立候補者はたしか8名ぐらいいるのですが、本命と対抗がなかなか魅せる組み合わせなのです。
本命は(上記写真左)アンソン・チャン(陳方安生...「方」が本人の姓で「陳」は結婚相手の姓のようです...未確認)。最後のイギリス香港総督クリストファー・パッテンの下で女性として初めて官僚トップの布政司となり、返還後北京に任命された董行政長官と折り合いが悪く野に下った。香港における普通選挙の早期実施を求める民主派。
対抗は(上記写真右)レジーナ・イップ(葉劉淑儀...同上...多分)。董行政長官の下、公安担当の官僚トップとして公安関連法律の導入で民主派と対立。デモ騒ぎに発展したため2003年、失脚。その後海外留学を経て、今回政界へ打って出てきた。支持母体は北京よりの政党「民建聯」。普通選挙に関しては、時期をみて導入という立場を取る慎重派。
テレビでは公開討論会番組がにぎわい、各立候補者それぞれ街頭演説や「桃太郎」(街頭を旗立て練り歩き)をしている映像を流していた。
「いや〜、ついに中國民主主義の夜明けかね〜...」
と中国人の友人に言ったら、彼は
「いや、大多数の人は今まで雲の上の存在だった政府高官が、みんなに頭下げている姿を見て、珍しがって興奮しているだけだよ...」
とクールな回答。
ま、たしかにご両人とも昔だったら「科挙状元」の才女。そんな見方もできるのかもしれない。
しかし毎日2万人以上といわれる中國本土から香港訪問中の人たちは同じ情景をどうみているのだろう。
投票日前の支持率はアンソン僅差でリード。今晩いったいどうなることか...。
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