Monday, January 19, 2009

オバマとリンカーン

明日のワシントンDCでの就任式へ列車で向かうオバマさん。


オバマさんと同じくイリノイ州出身の先輩、第16代大統領エイブラハム・リンカーンの故事にならった...といいますが、南北戦争直前で南部の急進派から暗殺の危機にあったリンカーンさんのワシントン到着はお忍びだった。

真相のほどは、私ごひいきのゴア・ヴィダルの小説「リンカーン」のテレビ・ドラマ・ヴァージョン(1988年)の冒頭をごらんくだされ。


このテレビ・シリーズでリンカーンを演じたサム・ウォーターストーンさんと、原作者のゴア・ヴィダルが制作にあたってのリサーチについて語ったのが、以下のビデオ。以前のブログでちょっとだけお話しした(コチラ)「リンカーンとシェークスピアの『マクベス』」について、ヴィダルが語ってくれています。


リンカーンの戦死した兵士の遺族宛の手紙を読みながら、思わず涙ぐんでいるウォーターストーンさん...きっといい人です。

それにしても...1861年、大統領に選出されたリンカーンは確かにイリノイ州の州都、スプイングフィールドからワシントンまで列車で向かったけれど(もっとも当時それ以外に交通手段がなかったけれど...)、当のリンカーンさんにとって、あの列車旅行は片道キップの旅だった...ってことみんな理解して...いるんだろうな...。

そんなわけで、リンカーンさんが旅立ちに際して、スプリングフィールドの支持者へ送った、「送別の言葉」が非常に重いわけです。

以下、その最後の部分を転載...

「My friends, no one, not in my situation, can appreciate my feeling of sadness at this parting.  To this place, and the kindness of these people, I owe everything.  Here I have lived a quarter of a century, and have passed from a young to an old man.  Here my children have been born, and one is buried.  I now leave, not knowing when, or whether ever, I may return, with a task before me greater than that which rested upon Washington.  Without the assistance of the Divine Being who ever attended him, I cannot succeed.  With that assistance I cannot fail.  Trusting in Him who can go with me, and remain with you, and be everywhere for good, let us confidently hope that all will yet be well.  To His care commending you, as I hope in your prayers you will commend me, I bid you an affectionate farewell.」

この「サヨナラ・シーン」が感動的なのが1940年の「Abe Lincoln in Illinois」。以前のブログでもご紹介しましたが(コチラ)。



この映画のハイライトの一つ、リンカーン対ダグラスの討論シーン。


なぜ、この討論会で奴隷制批判を行ったリンカーンが、イリノイ州上院議員選挙で民主党候補ダグラスに負けて、その後の大統領選挙(全国選挙)で共和党の候補として勝利したのか...ということを勉強するのがアメリカ史理解の第1歩だと私は思いますです、ハイ。

いよいよ明日に迫った就任式。どんなスピーチをしてくれるんでしょうか。楽しみです。(そんな私のこころをみすかしたかのようなこのCNN、ザカリアの番組...歴代大統領のスピーチライターのおしゃべり...面白いです...パット・ブキャナンって、意外に頭良さそう...。)


オマケ...なんか「シントラーのリスト」のリアム・ニーソンさんがリンカーンを演じて、スピルバーグが監督する「リンカーン」映画がプロジェクトされているらしい...(コチラ)。なんか...エイブ...君...最近、流行ってるよ...。

(それにしてもフォレスト・ガンプのお母さん...こと、サリー・フィールドがリンカーン夫人たぁ、ずば抜けた適役だね。)

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