日本語の題名は「望郷」。
昔も昔、大昔、1937年のフランス映画です。
なんか小さい頃、NHKかなんかの名画劇場みたいな番組で、ボーッと眺めていたのを鮮明に覚えています。
映画の最初からズーッと強面で通してきたジャン・ギャバン演ずるところの仏領アルジェリアのカスバに身を隠しているヤクザ「ペペ」が、ラストでついにお縄にかかり、今まさにフランスへ向けて出港する船の甲板に恋人の姿をみつけて、泣き叫ぶように、
「ギャビー...!!!」
と呼ぶのだが、船の汽笛にかき消されて聞こえない...それこそ、船はゆくゆく煙は残る...を地でいくようなエンディング。
なんかエラク印象に残っております。
多分あの一回しかみたこと無いのに、いまでも鉄格子から顔を突き出して叫ぶ若き日のギャバンの顔が記憶に焼き付いている。
ギャバン...いい役者だよな〜。
私もこんなオヤジを目指してみたい...
こちらはギャバンの十八番、メグレ警視。
Mokoとはマルセイユ人のことを指す俗語だそうだ。以前ご紹介の「Borsalino」もマルセイユのヤクザのお話。フランスではヤクザの本場はマルセイユと相場が決まっているのだろうか。
それにしても「望郷」の雰囲気はそのまま「カサブランカ」のそれだな...。
ちなみにこれはここ数十年間の疑問なんだが、あのよくラーメン屋においてあるコショウの「ギャバン」...綴りはGabanだけど...なんか関係あるのか知らん...と思い、この際ついでにウィキペディアで調べてみたら...なんとジャスダック上場の株式会社ギャバンというのがあるらしい(JASDAQ2817)。味の素グループの一員でハウス食品と業務提携...なんじゃそりゃ...節操のない経営だね...と素人考えで思ってしまったたが、よく読んでみると、いままで業務用スパイスに特化していたのを、3年前からハウス食品を通じて一般家庭用マーケットにも乗り出す...という形らしい。道理でいつもラーメン屋とかプロのお店でしか見かけなかったわけだ。
会社のサイトも発見。
でもなぜコショウが「ギャバン」なのかは未だに不明。
2 comments:
そうですよん
フランスのコワイ街ナンバーワン(笑)はマルセイユ
門司のようなところ。昔からある港町ですけんね。
映画「タクシー」の舞台でもある。
マルセイユ空港は最近「プロバンス空港」とイメージチェンジをはかっています・・・
たぬき
なるほど...
そういえば映画のLove Actuallyで、クリスマス・イブに突然衝動でポルトガル人女性にプロポーズしにいくコリン・ファースのキャラが降り立ったのがプロヴァンス空港でした。それなのに次のシーンはリスボンの町...。
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