Thursday, January 17, 2008

Flesh Business

昨年末、前職の縁で知り合った不動産リッチな初老の日本人男性お二方が香港にいらっしゃり、会食した。

最近ではやはりアジアに注目されているというが、お二方とももうガツガツした仕事はせず、悠々自適なライフスタイルを楽しんでおられるようだ。

それでもやはり資産家でおられるので、投資視察旅行とかで、誘われるままにアジア諸国をいろいろ歩き回っておられるらしい。

香港とシンガポールの比較とか、海外での子供の教育とか、いろいろと話が弾んだのだが、その中で世界各国のセックス・ビジネス、ようするに日本で言うところの「風俗産業」(これもわけのわからない言葉だ)の違いということに話がいった。

結論から言えば、世界の風俗ビジネスは「中国式」と「アメリカ式」に大別されるのではないかという話。

以前の雲南旅行のエントリーでも話したが、「中国式」はずばり人海戦術。 ホステス嬢がダース単位でやってきて、

「お客さん...お気に入りはどちらで?」

となる。

一方、「アメリカ式」はたとえフィクションであるとしても、あくまで男と女の「出会い」を演出しなければならない。だから店の形式はたいていバー。店に入ると、どこからともなく女性がにじり寄ってきて、

「こちらお一人かしら...」

となる。

まぁ、中国式は「お大尽遊び」ですね。中国男子たるもの、やはり普段の生活では満たされない皇帝願望があるのでしょうか。

アメリカ式は、やはりキリスト教倫理が邪魔をしていて、「男と女」の出会いにはなんらかの「ロマンスの奇跡」がなければならないという強迫観念があるのでしょうか。

面白いのは、東南アジアにおけるこの「中国式」と「アメリカ式」の分布状況。香港やタイやフィリピンなど、アメリカ兵の洗礼を受けている場所や、西側からの海外旅行者が多い場所では「アメリカ式」が大勢を占めていて、台湾など中華文化圏ではやはり「中国式」。興味深いのはヴェトナムで、ここでは「中国式」と「アメリカ式」が同居しているらしい。ハノイの某ホテルでは最上階が「中国式」カラオケ・クラブで、地下が「アメリカ式」バーだったとか。

そんなお話を伺いながら、

「オレが万が一金持ちになったらどんなお金の使い方をしたいかな~」

などと考えておりました。

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