Sunday, November 11, 2007

Love Actually

独りモンの映画鑑賞会、その3

Love Actually」(2003年作品)

「イギリス万歳」

...ってな感じの映画です。大好きです。

監督・脚本はリチャード・カーティスさん。いうなればイギリスの三谷幸喜さんですね。

オックスフォード大学在学のころから「ミスター・ビーン」ことローワン・アトキンソンと親友で、そのころから彼と一緒にコメディー・スケッチを作成していたらしい。

その後、TV向けシチュエーション・コメディー(Sit Com - シットコム)の作成を企画し、不朽の名作「Blackadder」シリーズを世に送り出す。1980年代に一世を風靡したこのシリーズ。主役のエドマンド・ブラックアダーはシリーズを通じて旧友のミスター・ビーンがこれを勤めた。第二シリーズから脚本作りに参加したのは、これまた80・90年代イギリスを代表する「サヨク」系コメディアン、ベン・エルトン。

私がイギリスに流れ着いたのは1989年だったので、大学での同級生は皆この「ブラックアダー」シリーズとともに育ってきた世代。話を合わすためにも、テレビの再放送を見たり、シリーズ常連の俳優の名前を覚えたりしたものです。(ヒュー・ローリースティーブン・フライリク・メイヨルなどなど...)

もちろんカーティスさん、「ミスター・ビーン」シリーズにもプロデューサーとして携わってきました。

その後カーティスさんは映画「フォー・ウェディングス」(1994年作品)の大ヒットで映画界進出。次の「ノッティング・ヒル」(1999年作品)は本人も言うように「4年近くかけて脚本を書いていたのに、映画ができてみたらフォーウェディングスそっくりの作品になっていてガックリ...」。

その後、ブリジット・ジョーンズの脚本製作にも参加したりしながら、ついに自ら監督・脚本でメガホンを取った(日本映画界な表現だな)作品がこれ。

ようするに、今イギリスの第一線で働いている世代の人たちは、みんなカーティスさんのユーモアと共に育ってきたようなものなのです。

この映画に出演している俳優さんたちも、もう皆さんお馴染み。笑えるのはこの映画の出演者と、あのイギリス俳優総出演シリーズ、「ハリー・ポッター」の出演者がメチャクチャかぶっているということ。まぁさすがにヒュー・グラントやコリン・ファースはハリー・ポッターに出ないだろうけれど...この二人は「ブリジット...」つながりだし。

そう考えてみると、この映画の登場人物たちの複雑な友人・恋人関係は、実際における俳優たちの過去の出演作品を反映しているようなものですな。

個人的にはこの映画の時分、まだ自意識過剰に陥っていなかったころのキーラ・ナイトレー嬢が好きです。

おまけ。歌が上手くて可愛いオリヴィア・オルソン嬢。

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