Sunday, March 30, 2008

Business of Future-Telling

邱永漢さんのサイトは毎日のようにチェックさせていただいている。示唆にあふれる内容のみならず、これを毎日更新されているという勤勉さにも頭が下がる。究極の老化防止対策かもしれん。

数ヶ月前、そうした邱さんのエントリーのひとつに脳みそを刺激された。

正確な言葉は忘れたが、邱さん曰く、

「未来予測というものは、それがあたった瞬間に値打ちがパーになる。」

そして、

「未来予測は少々悲観的な方が値打ちがある。」

という大意だった。

なるほどね〜。

たしかに未来予測はあたった瞬間に、

「あたりましたね」で、終わってしまう。

だから未来予測を生業にするものは、半永久的にあたりそうな「予言」をつぶやき続けなければならない。

同じ理由に基づく逆説的論理の帰結。

多分世界で一番有名な未来予言者は、いまだにその「世界の終わり」の予言が実現していないノストラダムスなわけだ。

そしてノストラダムスの「信奉者(?)」はいかに「世界の終わり」が実現するかという議論ではなく、いかにノストラダムスの(あやふやな)予言の数々が今まで実現しているかという後ろ向きの不毛な話をするわけだ。

そして「予言」はやや悲観的な方が都合がいい。

「いやぁ、別に心配しなくても大丈夫ですよ。」

じゃメシの種にならない。

「ちょっと心配ですね...」

なんて、いかにも...といった風にもったいつけると、

「センセ...どうしたらいいんですか?」

となるわけだ。

こうした人間心理の真理の話をもうひとつ。

これは邱さんからではなく、私が「被害者」を相手に仕事した経験から学んだことなのだが(加害者としてではありませんよ...念のため)、「もうけ話」に引っかかる人たちはただ単に「もうけたい」からサギ師の話に乗るのではないということ。

「もうけ話」にのっかる人たちは大別して2種類いる。ひとつは「他の人たちを出し抜いてもうけたい」という人たち。もうひとつは「他人様がもうけているのにとり残されたくない」という人たち。

ひっかかり安いのはもちろん前者の方。他人には何にもいわず一人で「もうけ話」に入れあげているので、だまされていることになかなか気がつかない。もっともムラ社会の日本では後者もかなり有効だ。

こんな本読んでいます

マヌケな話だが、先週のイースター休みのことをすっかり忘れてた。

2月末、3月初めの関西行きから帰ってきたあと、4月のセガレの日本人学校入学に向けて気合いを入れていたら、

「そういえば...イースターってあったよね...」

ま、しょうがないので、急遽「読書の為の休暇」ということで、こんな本読んでいました。

2007年 中央公論新社
江副浩正

以前登場していただいた不動産リッチな老紳士たちとの会食で、
「最近の香港って坪当たりどのくらいになっているんですか?」
なんて聞かれて、ついていけず、自分の不勉強と無関心を恥じました。(というか、ジイサンどもになめられて、「ナニクソ」と思ったわけです。)

そこでちょっと勉強してみようと思って、邱永漢さんのネット・サイトで紹介されていたリクルートおじさんのこの本を読んでみたわけ。

いやぁ〜勉強になりました。不動産という資産がどういうものか。そして都市開発政策と金利政策、そして税制がいかに絡み合って影響を与えているのか。なにしろ姉歯設計から福知山線の脱線事故まで、疑問氷塊、目からウロコの連続。

私の実家は東京近郊の一隅に9世代にわたって住んできたという博物館入りしそうな家族なので、私の不動産に対する価値観、考え方の素地は時代にまったくそぐわっていない。

多分この本はキープです。

1997年 中央公論新社
安彦良和

ごぞんじ、「機動戦士ガンダム」のキャラデザインで有名になった虫プロ出身の「グラフィック・デザイナー」、安彦さんによる日本古代史マンガ。

底本になっている原田常治さんの本は絶版状態...なぜだ!

それにしても安彦さん...ドラマツゥルギーがしっかりと確立された作品を描きます。

2001年 朝日新聞社
森繁久彌

ごぞんじ、日本芸能界の大御所のエッセー集。

基本的に「猥談」が中心。

たかが「猥談」というなかれ。「歳月」の重みと「お人なり」で読ませてしまう荒技。「良い子」は決してマネせぬよう。

中央公論新社
宮崎市定

碩学の論文その他を集めて単行本化したもの。

相変わらず読み応えあり過ぎ。

例えば中国の氏姓制度と古代ローマ人の命名法の比較など、あまりに鮮やかな解題で、わたしゃ読んでて思わず声を出してうなってしまった。

Tuesday, March 25, 2008

Patton

以前のブログで紹介した「Patton」の冒頭スピーチ・シーン。

ジョージ・C・スコットさん、パワフルな演技です。1971年のアカデミー主演男優賞に輝くも、本人が受け取らなかったといういわく付き。

Sunday, March 23, 2008

Zingaro

昨晩、セガレと一緒にZingaro Battutaを見に行った。

ようするにお馬のサーカスです。

こんなかんじ。



北京オリンピックで動物の検疫・健康問題がおこり、馬術競技は中国本土ではなく、香港で開催ということになった。そこで今年の香港は政府の肝いりで「馬」がテーマなわけです。(もっとも8月の酷暑の最中に馬ダイジョブ...?という話もあり。すでにスイスの馬術チームが不参加を表明している。)

サーカス団自体はおフランスのグループ。このおっちゃんが大将。



ステージ・ネームが「バルタバ」。本名は誰も知らない...彼がどこからやってきて、どういう素性の男かということも...。

う〜ん...フレンチなのりだ。

ショーもシンボリズム満載。

う〜ん...フレンチ...。

ジプシーたちの奏でる音楽もまるでラグビーのフランス応援団みたいだ...。(というか、あのスタディアムに鳴り響くブラスバンドの応援はジプシー音楽がルーツだったのね。)

イエイエはやっぱりだめらしい ー そこで私は海をめざした

以前のエントリーでお話しした、中国の繊維・衣料業界。この記事を読むとやはりキビシイらしい。

そこでターゲットを公共投資関連にしぼってみた。

結果、天津港(HK3382)。

積載料金の値上げや、今年純利益の2桁成長の見込み、そして原油ターミナルの操業開始...なんてニュースがあるわりには、最近のサブプライム市況で安値を更新したところだったので、買い時かなと。

鬼が大笑いしてそうですが。

もっともこうした政府系の天下り企業をあまり応援したくないので、会社の内規である1年間のホールディング期間があわったところで利益を出していたら売っちまおうかなと考えています。

Saturday, March 22, 2008

Big Easy - Harry Connick, Jr.

水曜日にHarry Connick Jr.のコンサートにいってきました。

When Harry Met Sallyのサントラのおかげであまりに若くして有名になってしまったハリー君。


(ハズカシイくらいの若さだ...。)

その後、ファンクを試してみたりして、先行してしまったイメージと格闘して(いたような気が)しましたが、最近ではルーツに戻って、ニューオリンズのちょっとドロくさいジャズをビッグバンドでやっていました。

マイ・ペースでやっているよう。いい感じに歳とってました。

しかし香港...!今回だけは、私もついにナキがはいったよ。

まずはハコが悪い!飛行機の格納庫みたいなコンヴェンション・センターのでっかいホールで、演奏者との一体感が全然ない。ジャズのコンサートはこれじゃだめなんだよ。いくらビッグ・バンドっていってもさ...。

そして、観客の態度の悪さ。

「それでは次は最後の曲...」

といったとたんに、ゾロゾロ出口をめがけて歩き出す。そんなに帰りのタクシーが心配ならば、コンサートなんかこないで、CD買っとけ!

だから香港はいつまでたっても「ダサイ」といわれてしまうのだよ。

アンコールはベース一本の伴奏で「It Had To Be You」。

ハリーもライブをキャリーできるアーティストだな、と実感しました。

PS
ちなみにハリー君はオバマ支持らしい。

Thursday, March 20, 2008

Triggering Tibet

これがチベット暴動の始まりの映像らしい

Historical Mr. Obama

「歴史的」という形容詞がすでに陳腐になりつつある、オバマさん。

ついに「人種」問題をガチンコで取り上げています。


ヒラリーもひとかどの政治家だけれど、やはり役者の格がちがう。

Wednesday, March 19, 2008

私はこんな本を捨ててきた

私はこんな本を捨ててきた...第2弾。

「あるべき金融」
2003年 東洋経済新報社
堺屋太一
刈屋武昭
植草一秀

大昔に買った本が、本棚の奥で肥やしになっていました。

5年前、日本の「識者」といわれている人たちはこんなことを言っていたんですね〜と。底辺に当時の小泉政権への批判があります。

5年後に日本の金融政策がどうなったのか、「識者」の視点にブレはないか(まぁ植草さんの視点はとんでもないところを覗いていたみたいですが)...などを検証するのも面白いですが、古本屋行き決定...(でも引き取ってもらえるかな...?)

「開高健 夢駆ける草原」
2006年 つり人社
高橋昇

開高健の本かと思って買ったら、だまされた。開高氏のいろいろな探検に同行したカメラマンの本。しかも写真が多いのはしょうがないとして、文章が書けないもんだから、当時の関係者とのまったく意味のない対談でページを埋めている。だったら潔く写真だけで勝負をしろ!

なんかとある故人の法事で疎遠な親戚のくだらねぇ世間話を聞かされて「あぁ、早く寿司喰って、酒飲んでかえろ。」ってな感じの読後感。

「しくじった皇帝たち」
2008年 ちくま文庫
高島俊男

中国文学者、エッセイストとして活躍の著者が、隋の煬帝と明の建文帝を取り上げた、別々に発表された文章二編をあわせて単行本化したもの。

歴史上、悪役として定着した観のある煬帝を庇護する前半。成祖永楽帝に追われた建文帝の出亡伝説とそれを題材とした幸田露伴の「運命」を取り上げた後半。両方とも高島さんの博学と寸分漏らさぬ広大な文献検証に裏づけされていて、読み応えあり。とくに後半部分。露伴の作品が実は清代の漢籍を漢文訓読しただけのものであることを喝破し、露伴の作品を誉めそやした当時の「知識人」のバカサカゲンをあげつらうあたり、高島節炸裂しています。

十分おもしろかったけれど、同じ著者の「三国志きらめく群像」や「中国の盗賊」といった代表作にくらべれば、軽量級の観、免れず、処分決定。

「与太郎戦記」
2005年 ちくま文庫
春風亭柳昇

1969年に初版が発行された落語家の従軍記。上記の高島氏の推薦で読んでみた。

確かに面白い。そして哀しい。まえがきにあるように、本人が真剣であればあるほど、第三者からみて「馬鹿馬鹿しい」と笑える戦争話。この突き放したドライでストイックなユーモアが本作品の土台になっています。噺家の面目躍如。

Great Expectations

日本の法律について、わからないことはもちろんたくさんあるのですが、その中で特に不可解なもののひとつが遺産相続における遺留分というやつ。

日本の法律では遺産相続の権利を持つ相続人の分け前が法律によって決められている(もしくは法律で保護されている)。

なぜ?

遺産というのは、死んだ人が一生をかけて築いた、もしくは守りとおした財産(もしくはその両方)。何でその分配方法に肝心の当人が口出せないのかわからない。

イギリスみたいに遺言書で分配方法の指示ができるようにすれば、よっぽど死んでいく人も心中すっきりといけると思う。また相続する人が決まっていれば、

「おじいさんが寝たきりで大変だったときにはなんのお世話もしなかったのにっ!あの子はこんなときになってのこのこ出てきて。キーッ!!」

なんて法事でよくある(?)シーンも上手く回避できると思うのだが。

加えて、寝たきりのおじいさんも、

「○○は本当によくしてくれるね、遺産はお前にやるからな。」

「△△は本当に孝行ものだ。この家はおまえにやるからな。」

などと生前、適当にいっておけるようにすれば、相続の可能性のある人たちの下心を上手く利用することにより、老人介護の問題も減少するのではないだろうか。(もちろん死後、遺言書をあけてみてビックリ...なんでお隣のお色気ばばぁなんかに...キーッ!なんて事態も出現するかもしれませんが。)

また相続税対策も、もっと上手くできるようになると思うのだよ。

当人が死ぬのを棚からぼた餅が落ちてくるようにまっている人たちの権利を保護するのではなく、死んでいく当人の権利をちゃんと守ってあげることが「家族の崩壊」、「介護老人の悲劇」なんて問題の解決につながると思うのだが、どうでしょ。

Tuesday, March 18, 2008

Nirvana! - Jill Bolte Taylor's TED Presentation

ピンクさん(ご本人のサイトはこちら)などで紹介されていた、脳梗塞を患った脳医学者のお話。(20分近くの講演です。)


左脳が麻痺したときに感じたという周囲の世界との一体感。

この話を聞いて私は仏教で言うところの「さとり」というものを連想しました。もしかしたら「さとり」の境地とは、意図的に左脳の機能を停止させて感得するものなのかもしれません。ヨガで不随意筋を動かせるようになるように、瞑想を続けていくと脳の機能も自由自在になるようになるのかもしれない。

テイラーさんにとってはツライ(しかし本人も認めているようにとても貴重な)経験談かも知れませんが、私にとってはなんだかワクワクするような話です。

When The World Is Tumbling Down

腐敗して凶暴な中国共産党か、腐敗して凶暴なラマ僧か...チベットの人たちの選択肢は限られていますな。

チベットは中国の水資源のそれこそ源泉だから、おいそれと中国は手放しはしないだろう。

昨日も言ったが中国のチベットに対する宗主権を確認した上で、何らかの形の国際機関が期間限定でオブザーバーとしてチベット入りするというのが、オリンピックを控えた中国のイメージアップにもつながるし、一般チベット人たちの安全の保証にもなる上策だと思う。

したたかなダライ・ラマはいざ知らず、未だにオマジナイでおこづかい稼いでいるラマ僧の指導者たちに「自治」能力を期待しても土台無理な話だし、「独立」だなんてとてもとても...。ビョークさんが何を考えているのか知らんが。

それにしても中国のトップの脳みそも固くなってきている。YouTubeをブロックしても何の解決にもならん。解決の為になにをするかというよりも、個々の責任者が失政のそしりを免れるために天手古舞。しまいには「困った時の西側批判」。中共のトップはこういう事態が起こるといつも思考回路が文革モードに戻ってしまう。

あ〜どうなることやら、心配だ。

それにしても4日後にせまった台湾の大統領選挙。なんて間が悪いんでしょ。

Monday, March 17, 2008

Ye Ye

そろそろ西側の景気の冷え込みも織り込み済みだし、サブプライムにもチベットにもめげず国内需要の高まりが絶対あるはず...というヨミで香港で買える中国系衣料メーカーの株式銘柄を物色中。

リサーチがてらに、オフィスで比較的におしゃれな女の子たちに質問。

「日本では女の子のファッションの流行は女性雑誌に大きく左右されるんだけど、香港や中国ってどう?」

「知らない。少なくとも私は雑誌をファッションの参考にはしないわ。」

「...じゃあさ...エスプリ(HK0330)とジョルダーノ(HK0709)とバレノ(HK0321)だったら、どれが一番、いい?」

「...どれも安物でイヤ。私自分の服は気に入った個人経営のブティックで買ってるの。」

「...失礼いたしました。」(原宿系のパターンか...)

しょうがないので、もう少し庶民派の女の子に聞いてみた。

「いやぁ〜、私の場合、普段着のたぐいはマーケットで段ボール箱積みで売っているディスカウント物しか買わないから...。」

中間層はいないのか、中間層は!

中国旅行へ行った時、ある程度の町には必ずこれらのアパレルメーカーの店があったので、

「こいつはのびるかな〜」

と思っていたのだが、どうやら小金持ちの中国人のお財布はすぐに「ラルフ・ローレン」とか「カルヴァン・クライン」の方などを向いてしまうらしい。

日本の高度成長期の、

「ドライブウェイに春がくりゃ...」(古い!)

のレナウンとか原宿VANSみたいなのに相当するメイド・イン・チャイナのアパレル・メーカーやブランドは出てこないんだろうか。

Sunday, March 16, 2008

The Beginning of the End or the End of the Beginning?

ついに始まったか...。
日本のメディアではどう報道されているのかと思ってチェックしてみたら...

「福田総理、武藤総裁を断念」

...終わってる。

「チベット暴動、聖火影響せず」

...焦点がずれているというレベルの話じゃない。

まぁ、大多数の皆さん今晩は「篤姫」でもみて寝るんだろう。(オレもみてみたいけど...)

追記
日本時間10時現在、やっとマトモな読売の記事が配信されてきた。ダライラマの会見。国際調査団の派遣を希望とのこと。

でもそのニュースはBBCがすでに2時間前に流しているぞ。

中国政府としては国際調査団の受け入れという解決策は決して悪いものじゃないのではないだろうか。

とにかく目が離せない。

明日の市場は揺れそうだな〜。

Wednesday, March 12, 2008

VP

ヒラリー陣営(言い出しっぺはビル・クリントンだったらしい)の、


というジャブに少々キレてるオバマ候補。

Tuesday, March 11, 2008

Terry McAuliffe

前回に引き続き、民主党候補のスタッフから...ヒラリーのキャンペーン委員会の委員長、Terry McAuliffeさん。人気毒舌コメディアン、ビル・マーのテレビ番組出演の模様(3月7日生放送)。


ヒラリーのオバマに対するネガティブ発言の擁護にいまいち切れ味が悪いのはいたしかたたないところなのでしょうか。

Samantha Power

ヒラリーのことを「モンスター」よばわりして、結局クビになったオバマ候補の外交政策アドバイザー(だった)サマンサ・パワー女史。
こんな人でした。



あいかわらずBBC、ためになります。

それにしてもパワー女史...こういうメディア露出をしていたとなると、どうもオフレコ発言をリークされてクビになったというのは、身内の裏切りにやられたのではないか...という勘繰りをしたくなりますな。

王様のそば近くはいつの時代も危険がいっぱいです。

Wednesday, March 05, 2008

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